妄想別館 弐号棟


名演技 その2


しかし男子たちが、もっともっと興味がある事と言えば・・・
「あかねの人形にはアレがついてんのかな」
「すみれのってどんな風になってんのかな」
「顔がこんなにリアルだもの。さゆりのアレとそっくりのはず」
チャンス!やっぱり見てみたい。どうしても。
これだけ顔や体形がそっくりなんだもの。
もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら、そしてもしかしたら・・・
アソコも型をとって作っているんじゃないだろうか。
それならば、お〇ぱいやおマ〇コも、本人と全く同じ。瓜二つのはずだ。
などと淡い期待を持ち始める。
彼らも、まさか本人たちが本気でそんなマネをするとは思っていないが、
妄想と期待は高まるばかりである。

何人かの不届き者は、すでに下着をめくって中まで見たらしい。
股間部分には「それなりの物がついていたよ」と、言っている。
ブラジャーもはずすと、乳首もちゃんとついていたようだ。
ラブドールだもの。なにがしかのそれはもちろんついているだろう。
しかし本物とそっくりかどうかを比べるすべはない。
本人たちが見せてくれない限りは・・・
あかねたち、男子のその一言を聞いて絶叫張りの悲鳴を上げた。
「えーーーうそでしょぉ!」
「何てことをすんのよぉーーー!」
さゆりは真っ赤になりながら、
「いやらしいな!冗談じゃないよ!」と、その男子に向かって怒鳴る。
既に授業が始まる直前の時間だ。
どんどん生徒が入ってくる。
「おっ」「あぁぁー」「いやだぁー」「うそぉ」
完全なさらし者になってしまった。

(里帆)「誰が持ってきたの!正直に言いなさい!」
里帆先生は怒り心頭だ。
男子生徒の敏明が「俺が来た時には、すでに置いてありました」と、言っている。
彼はいつも始業時間の一時間ぐらい前には来ている。
朝早く、それも相当早い時間に誰かが来て、置いていったようだ。
しかし、彼は犯人ではなさそうだ。
おとなしいし真面目だし、嘘を言ってるようには思えない。
(里帆:そもそもさ・・・)
1人で3体もの人形を運んでくるなんて無理だ。
電車の中に、リアル人形を持ち込むこともかなり難しそうだ。
目立つだろうし、顰蹙ひんしゅくものだ。不審がられて通報されるかもしれない。
あるいは共犯者がいるのだろうか?
いややはり、人形はあらかじめ1体ずつ運び込み、学校内のどこかに隠していたに違いない。
そうなると部外者ではあるまい。
生徒、もしかしたら教師や学校関係者の中に犯人はいる。
しかし、犯人は名乗り出てこなかった。
里帆は収まらない。
(里帆)「かならず犯人を捕まえてやるわ!そして厳罰にします!」
人形は没収して、倉庫にカギをかけて保管しておくことになった。
あかね、すみれ、さゆりは気丈に振る舞おうとするが、落胆は隠せない。
女子は元気づけようとして、
「人形のアソコとあんたたちのアソコは違うでしょうに」
「あれは人形なんだからなんの価値もないよ。気にしない気にしない」
いろいろ言っているが、なにやら変な慰め方になっている。

次の日。
駅から降りた3人。すぐに他の子も近寄ってきて。
「昨日は大変だったね」
「大丈夫か。元気出しなよ」と慰める。
3人は、ホッとしつつ学校に向かった。
教室に入ると、またしても人だかりが!
(さゆり)「え?」
人垣を作っていた連中が一斉に振り返り3人を見ている。
なんか雰囲気が昨日に似ている。非常に似ている気がする。
(すみれ)「まさか!」
大慌てで教室の後ろに走って行くと、
(あかね)「あ!」
またしても人形があった。下着姿の3人の。
そして、今日は、なんと里帆のラブドールも置いてある。
絶句した!言葉が出てこない。
3人のもショッキングだったが、大人の魅力に呆然とする。
里帆のリアルラブドールはまるで『ズバーン!』と、音が鳴るような威厳が感じられた。
両脚をいっぱいに広げて、両手も高々と開いている。
大きい胸を反らし、頭を天所に向けて「さあ、あたしのすべてをよく見てごらんなさい」と言わんばかりの格好だ。
残念なことに下着は付けているが、フリルレースのついた、スケスケのものであった。
下が見えそうで見えない。一番じれったいやつだ。
里帆のラブドールが隣にあると、3体はやはり子どものように見えて見劣りする。
そして、教室は昨日以上の大騒ぎとなってしまった。
でもしかし・・・生徒たちは別の心配をしだした。
「これ、里帆先生が知ったらどうなるんだよ!?」
でもそれは時間の問題だ。
そして、その時間はすぐに訪れる。

先生は歯ぎしりのような声を出して、
(里帆)「もう一度言う。正直に白状しなさい!」
あえて冷静に言っている様は、どなられるよりも不気味だ。
嵐の前の静けさとは言うが・・・
しかし、すさまじい叱責を浴びているにもかかわらず、生徒は全然別のことを考えていた。
それはだな・・・
先生のリアルマネキンは大きな胸、そしてモッコリしたパンティが魅力、いや特徴か。
さすが大人だ。迫力が全然違う。
おまけに美人で素晴らしいボディである。
こんな超一級モデルみたいな人の裸、いや下着姿なんて、一生の間に何回見れるだろうか?
間近に見せつけられた男子生徒、ガマンできなかったのだろう。
不埒にも下着をとって、写真を撮った者多数いる。
里帆は気づいていたようだ。
(里帆)「写真を撮った者。今すぐ消去するなら勘弁してあげる。もしもSNSに投稿でもしたら・・・」
『必ず学校から追い出してやる』と、いう気迫がビンビン伝わってくる。
里帆は本気の様子だ。退学にされてはたまらない。
生徒、特に男子生徒はガッカリしながらも指示に従う。

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