芸術の街 その5
(美穂)「え? あーっ、いつの間に!」
ミスターピーイー、それに手下たちが、後ろにずらりと立っているではないか。
(Mr.P)「お久しぶりだな、美穂、いやイエローさんよ」
(美穂)「何よ、こんなところで会うなんて」
(Mr.P)「いやなにね、もうじき青柳美穂が固まってしまうという情報があったもんでね。
あ、俺たちは時間は無制限なのよ。
だから好き勝手にさせてもらうぜ。裸を見放題。体を触り放題。やりたい放題なんだ。な、ネイキッド」
(Mr.N)「おう。好きにするがいいさ」
美穂は頭の中が爆発した。顔を真っ赤にしながら、
(美穂)「いやらしいんだよ変態ども!あんたたちなんかに指一本触れさせるもんですか!ふざけんなぁ!」
思わず両手で胸を覆いながら、男たちに大声で怒鳴る。
ピーイーはゲラゲラ笑いだし、
(Mr.P)「いやだって言ってもさ、時間が止まっていれば、拒否はできまいよ。ヒャッヒャッヒャ」
さらには、周りにいる手下たちに向かって、
(Mr.P)「お前たちにもおすそ分けをしてやるからな。楽しみにしてろ」
美穂をとり囲んでいる連中は、
相好を崩してウハウハと喜んでいる。
真っ赤になっていた彼女、今度は真っ青になった。
まったく彼らの言うとおりであろう。
(美穂)「まずいぞぉ・・・」
じりじりと後ずさりするが・・・
前にはネイキッドが構えている。後ろにはピーイーと手下たちがいる。
両方との間合いをうまくとりつつ、逃げる隙を窺うが・・・
手下たちはヘラヘラ笑っているようだが、まったく隙が無い。
美穂の逃げ道をうまい具合に塞いでいる。
もう時間がない。一か八かで強行突破だ。
「邪魔ヨ」美穂は一人を弾き飛ばして、包囲を突破しようとした。
ところがなんと、数人がタックルで足元に飛びついてきた。
殴り合いを避けて、最初から彼女を引き倒すつもりのようだ。
殴りつけて走り抜けようと思っていたが、完全にあてが外れた。
男たちは美穂の足や下半身にしがみついている。
「どこを触ってんのよ!」怒鳴りつけるが、
(Mr.P) 「どうせあと数分で、オモチャになるんだからいいじゃないかよ」
「ふざけるなぁ」とは言ってみたものの・・・
(美穂:早く何とかしないと、本当に、こいつらに遊ばれてしまうわ!)
1人2人を殴り飛ばしているうちに、とうとう倒されてしまった。
3人ほどが、美穂の足にしがみついたまま一緒にズッている。
手下の男たち、ズルズルと引きずられてカッコ悪いことこの上もないが、足止めにはこれが最適かも。
(美穂)「離してよ!離してったら!」
男の顔を手で押しのけながら、別の男を足でけりながら、しかしどんどん時間が経っていく。
ネイキッドとピーイーは、この有様をニヤニヤと見ている。
「あとどのくらいだ」「そうだな、1分弱ってとこかな」
と、声が聞こえてきた。
(美穂:まずいよぉ)
彼女は全力をふり絞って男たちを振り飛ばした。
すばやく起き上がると『脱兎のごとく』の形容のように走り出したが、またしても正面に手下が立ちふさがる。
(美穂)「ど、どいてよおーーー」
しかし・・・ここでタイムオーバーだった。
美穂は焦った顔つきのまま、軽いファイティングポーズのまま固まってしまった。
ネイキッドがボソリと言った。
(Mr.N) 「フーム。やはりスーパーガールになっていないと、だいぶチョロイな」
ピーイーは美穂のほっぺたをつねったりさすったり。
(Mr.P) 「ざまあないな。ほれ、お前さんの裸を早く見せてくれや」
数分後、美穂は豊満な体を悪人とその部下の前にさらしている。
「これはすごい」「すばらしい」「ムチムチじゃないか」と称賛の嵐だ。
そしてネイキッドを除いた全員に十分すぎる程遊ばれてしまった。
さて、よほど時間がったのであるが、ピーイーはまだたたずんでいる。
呆然として、美穂に見とれている。
いつまでも裸体を見ているピーイーに向かって、とうとうネイキッドが、
(Mr.N) 「おい、どうしたよ?」
(Mr.P) 「す、すばらしい。この女・・・ほしい」
(Mr.N) 「は?何を言ってるんだよ、あんたは!」
ちなみに、夏美はタイムリミットギリギリでエリアの外に出た。
グリーンの変身は解けてしまったが、ネイキッドたちは美穂を相手にしていたので、
彼女の方にはなんの妨害もなく外に出られたのだった。
(夏美)「美穂が戻ってこない・・・」
彼女が撤退するタイミングを誤るとは思えない。
しかしスーパーガールの変身が強制的に解除されてしまっていることから、
中でどんなことが起きていたのか、なんとなく想像はできる。
敵が現われて、交戦して・・・おそらく足止めを食ってやられてしまったのか。
美穂程の者が負けるとは思いたくはないが、そう思うしかない。
「しかたがないな」
一旦退却することにした。
美穂が教えている大学の最寄り駅、その改札口を出たすぐのところ。
大勢の乗降客があるが、そこに全裸の女性が現われた。
こういうスタイル抜群の女性、なかなかお目にはかかれないだろう。
それが・・・体の隅々までさらしている。
朝の光を浴びて産毛の状態までわかるようになっている。
事情は簡単に想像がつく。たぶんあの変態犯人にやられてしまったんだろうと。
しかしこれは儲けものだ。通勤通学の人たちは足を止めて見ていく。
すぐに大学の職員や生徒たちが気がついた。
「これ青柳先生?」「う、すごい体つき」「丸出しじゃない」「見てもいいんだよね?」
普段のあこがれの先生か。単位をくれない先生か。
それともセクシーさをもったいぶって、見たいのに見せてくれない先生か。
誰かと戦っているような、ファイティングポーズ。
ピチピチの豊満すぎる胸や、張り裂けそうな割れ目、大きなお尻がバッチリである。
(生徒)「そうか、先生の服の下はこんな風になっていたのか」
喜ぶ者、興奮する者、うらやましがる者。
普段は見たくても見れない、青柳美穂先生の素っ裸が見放題である。
じっくり鑑賞して、十分に写真を撮って、満足そうに学校に向くって行く。
え?『このまま放ったまま行ってしまうのか』って?
(生徒)「だって、どうしようもないじゃん。触ることもできないんだし」
いや、数人が我慢できずに、おっ〇いや股間を触って消えてしまった。
そして・・・
ツンと尖がった長い乳首に糸が結び付けられていて、端っこには紙切れが舞っている。
(生徒)「なになに、なんだって?」
『私こと青柳美穂、実はスーパーガールイエローです』
さらに・・・
ワレメの間に待ち針が刺さっている。
『何に刺さっているのか?』そんなことは言うまでもない。
こっちの方にも糸が結んであり、紙切れがヒラめいている。
『イエローは完膚なまでにやっつけられて、遊ばれてしまいました!』
すぐに2つ目の声明文が届いた。
諸君らの協力により、秀逸な作品は順調に増えている。
重畳至極である。
今後も、さらなる協力を大いに期待するところである。
話は変わる。
諸君らは、スーパーガールをあてにしているようだが、それは無意味というものだ。
すでにイエローとブルーは立派な芸術作品に仕上がった。
あと1人残っている、グリーンが諸君らの前に正体と裸体を晒すまで、さほど時間はかかるまい。
くれぐれも
儚く淡い期待などは持たないように。
以上である。
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