妄想別館 弐号棟


三勇士の最期 その7


碧は「あたしの体はどうなってしまったんだ!?」と、茫然自失のていだ。
意思とは無関係に、両手で割れ目を開き、股間と乳首から水を噴き出している。
青年裸像の噴水も結構卑猥ひわいだったが、その上を行く卑猥さにされてしまった。
でも、もちろんこれで終わりではない。
(Pe)「トドメの替文を見せてやる。よく読んで見ろ!」
☆☆☆― 今の恰好の湯村碧を 完全な噴水石像に 変換 ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:ワレメと乳首からは常に放水 ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:スーパーガールの能力で永遠に放水を続ける ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:変身の呪文を唱えても碧は人間には戻らず、噴水石像に戻るだけ ―☆☆☆
碧は一読すると、狂ったように抵抗しようとする。首を振るだけだが。
(碧)「ふざけるなよ。誰がこんな格好で石像になんかなるか。なってたまるか!」
(Pe)「おやおや、この女まだ威勢がいいな。それじゃさらに条件を加えてやる。
碧、お前は下ネタが嫌いって言ってたな。俺はお前が下ネタ言葉を叫ぶのを聞いてみたくなったよ。これでどうだ」
☆☆☆― 条件:碧は石像になる事を必死に懇願する ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:碧は大勢に見てもらえるように懇願する ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:碧は自分の性器を自虐じぎゃく的に説明する ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:言いたくない卑猥な言葉をたくさん言う ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:説明は朗らかに笑いながらする ―☆☆☆
☆☆☆― 条件:説明と懇願が終わるまで石像にはならない ―☆☆☆
ピーイーの好みで条件がだいぶ増えたようだ。
碧はそれを読むと目を剥いたが、震える声で「ウソだよね、こんなの・・・」

(Th)「なんですかこれは?」
ツバーンもさすがにあきれている。
(Th)「ちょっと品がなさすぎませんか?だんな!」
(Pe)「かまうものか。いままでのこいつらの仕業を思えば」
しかたがない。ツバーンは呪文を唱えようとしている。
碧は必死なって「やめて、いやだぁ!これ以上辱めないで。やめてよ、お願いだから・・・」
(Pe)「美穂はお前たちが助けに来るようなことを言っていたな。もしかしたら夏美が助けに来るかもよ。でも無駄だよ。
あいつにはさらに過酷な処刑方法を考えてあるからな。お前はなにも心配せずに石像になればいいんだよ」
碧はハッとして何か言おうとしたが、突然アハハと笑い出した。
自分でも驚いたことに、口が勝手にしゃべりだした。
(碧)「どうかお願いです。あたしを石に、石像の噴水にしてください」
(Pe)「あ? 石像になりたいの? さっきまではなりたくなかったんじゃないのか」
(碧)「なりたいんです! 石像にどうしても! 大勢に見てもらいたいのよ。あたしのはずかしい噴水姿」
碧はすごい恰好、大事な所3か所から勢いよく水を飛ばしながら叫び続ける。
ピーイーはわざとあおりながら「お前のそのヒョロイ体をか? 身の程知れよ」
(碧)「はい、そうですその通りですよ。あたしは貧弱な体です。ペタンコのオ〇パイです。でもこの通り水は十分噴き出てます。
ほら、股のところから十分太く、遠くまで飛んでるでしょ。胸からもです。ね、すごいでしょ」
(Pe)「股や胸って何だよ。もっと卑猥になれよ。シモ言葉は嫌いなんだっけ? 碧警視殿」
(碧)「あ、はいっ、マ〇コからです。あたし、碧のマ〇コから十分飛んでます。乳首からもです。
だからお願い、湯村碧を裸像に噴水にしてください。お願いします」
碧は笑ってはいるが顔が引きつっている。
(Th)「・・・・・」
聞いていたツバーンは、バカらしくなり向こうに行ってしまった。
(Pe)「まだダメだな。 もう少し卑猥に言ってみろよ。お前の大嫌いな言葉でな」
「はいっ!」と言って、碧はさらに必死になって訴える。大声で叫びながら、
「お願いっ。お願いします! えっと、碧のペッタンコ、いえ79pのオ〇パイですけど、胸が平たければ乳首が目立つでしょ。
ちょっとつぶれてて、四角く尖ってるけど、太いしコリコリしてるし。ダメですか?
それじゃマ〇コ、あたしマ〇コは自慢できます。ワレメやマ〇コはフネフネです。本当に柔らかいんです。
ね、マン線も長い方だし。これならどうですか? これを石に、噴水石像にしてみてください。
散歩の皆様にも見てもらいたいな。だからだからどうかお願いします。ピーイー様、ツバーン様」
碧は笑いながら涙を流し始めた。この涙は懇願? 悲しさ? 恥ずかしさ? それとも悔しさのためか?
(碧)「貧弱な体でも、立派に水を飛ばしますから。どうしてもたくさんの人に見て貰いたいんです」
碧がこの状況で、本当は何を考えていたかは誰もわからない。
でも、大声で元気に訴えている姿は普段の碧そのものであった。

(碧)「そうですよ! スーパーガールの、と言った方がインパクトありますね。
正義の味方、スーパーガールブルーのマ〇コやオ〇パイの噴水というなら、一層興味を持ってもらえると思うんです」
ピーイーは『正義の味方』と聞いて顔をしかめる。
(Pe)「あ? 石になったらスーパーガールのお仕事はどうするんだ。え、正義の味方のブルーさんよ」
(碧)「はいっ、ブルーの仕事はもういいです。正義の味方はやめます! 今は石像の噴水になりたいんです。
だから、あたし、湯村碧を噴水の石像、裸像にしてください。どうかお願いです。お願いっ!」
ピーイーは「そうかそうか」と、満足そうにうなづいている。
(碧)「ブルーの、えっと、石になったブルーのオ〇パイやマ〇コの噴水が見られる、とか宣伝すればいいんだ。
そうだ、ブルーのマ〇コ噴水って、ネーミングはどうですか。それともペタンコ噴水の方がいいかな。
マ〇コ噴水とペタンコ噴水、どちらがいいですか?
オ〇パイとワレメから噴き出る、スーパーガールのマ〇コ噴水。そう銘打って宣伝すればいいのでは?
どうでしょう、いいアイデアだと思いますけど?
だからお願いします。あたしを、碧を、湯村碧を石像にしてください」
(Pe)「どうしても見てほしいんだな。よしよし。そこまで言うならな、石にしてやろうか」
(碧)「本当ですか! あたし、みなさんが絶対満足するように恥ずかしいところをすべてお見せします。
だから立派な噴水裸像にしてください。よろしくお願いします」
(Pe)「説明は、それで終わりでいいかな」
(碧)「はい、説明は以上です。それでは、これか・・・」
ここで碧の意識は消えた。
空に向かってにこやかに微笑んでいる、全裸女性の噴水石像に変わっていた。
ピーイーがボソッと「ビデオに撮っておけばよかったな」

(Pe)「フフフ、湯村碧もとうとう石像か」
股間のワレメと、平らな胸からチョコンととび出しているポッチから、すごい勢いで水が噴き出している。
(Pe)「気持ちよさそうに放水してるな。水使いのお前らしくて、さぞ満足だろう。
ところでこれにもスーパーガールの超能力がついているのかい?」
(Th)「ええ、この水の出どころですよ」
ワレメと乳首から出ている水は水道管につながっているわけではない。
けれども、どこからか水が供給されて、しかも無尽蔵に出てくるのだ。
スーパーガールブルーの水鉄砲の原理である。
「うまく考えたものだな」と、ピーイーはうなずいている。
よくみるとなかなか見事でユニークな噴水だ。
少し卑猥ではあるが、まあ、ご愛敬の範疇はんちゅうだろう。
ピーイーは石像のボディをなぜながら、
(Pe)「ホテルの新名物だからな。記念に何か表題を考えておこうか」
ツバーンは2つのベネチアンマスクを封印箱にしまいながら「そうですね」と、相槌を打つ。
「これで、黄色と青色が手に入った」と、ツバーンも嬉しそうである。
(Th)「あと1人が強敵ですよ。心していきましょう」
ピーイーは上機嫌でハハハと笑っていたが、やがて立ち去っていった。

次の日の朝には『噴水の改修工事中につきエリア内の立入禁止!』の看板が撤去された。
気持ちのいい朝だもの、ホテルのお客が次々に散策にやってくるが、みな驚いている。
新しい石像の噴水。
石台のところには表題として『あおい 女の挑戦』と書かれている。
「あれ、めずらしい石像が・・・やっだあ、女の人がオシッコしてる」
「うわ、乳首からも噴水だよ」
「石像取り換えたんだね。うわ。なんか変なの」
たちまち人が集まってきて、人気のスポットになっている。
芸術、卑猥、おもしろい、そして下品と品評は様々。でもみな写真は撮っていくようだ。
だがしかし・・・誰も真相は知らない。
これが昨日まで人間で、検挙率抜群の敏腕警視かつ副署長で、さらにはスーパーガールブルーだった女性であることは。

生前の碧は確かに痩せ気味でペッタンコの胸だったが、今では乳房は立派にその役目を果たしているようだ。
そして穏やかな表情の噴水石像は今日も池に水を供給し続けている。
碧が女だったあかしの部分から。




- 7 -

*前次#

物語の部屋 目次へ