うちはセンリを戦争犯罪者に仕立て上げ、アキト自らがうちはの上役たち、里の上忍、そして上層部の前で処刑を行ったとムスビは言った。そしてそれが、二人を守るためのアキトとセンリの計画の一部だということも。
「血継限界の力を欲している人間は数多く存在する。それは君たち自身が一番よく理解していると思うけど、センリさんの写輪眼も例外じゃなかった」
自らの瞳を指差しながらそう言ったムスビの言葉に、それぞれが特別な力を有している二人の表情がわずかに歪んだ。
「君たちを守る為には、センリさんの存在は必要不可欠だった。ただでさえ争い事が嫌いな彼をどこに潜んでいるかも分からない連中がいるような場所で生かしておくのにはリスクがあったし、万が一力が奪われでもしたら君たちの未来に支障をきたすと分かっていたからね。だから処刑なんてやり方をしてでも、彼は死んだと周囲に思い込ませる必要があったんだ」
ムスビの記憶に、当時のやり取りが蘇る。
あれはそう…。二人が生まれる数年前のことだ。
第二次忍界大戦が終結したのも束の間、忍の世が再び大きな大戦へと向かいつつあった頃。
ある日突然南賀ノ川に呼び出されたムスビは、緩やかに流れる川のせせらぎとは対照的なほど感情を乱され、親友の背に向かって叫ぶように言葉を吐いた。
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