その人は、世にも稀な美しさを持つ女性だった。
汚れのない、澄み切った空色の髪と瞳が印象的で、心に染み入るような優しい笑顔は周りのすべてが霞んでしまうほど綺麗で…。
触れたら消えてしまいそうなほど、儚げだった。
あの日出会ったあの人は、今も大切な人の隣を歩めているのだろうか?
…命を賭して、守ることができているのだろうか?
自身の夢よりも、家族よりも、友人よりも…生まれ育った故郷よりも大切だと言っていた人の隣で、あの優しい笑顔で笑うことができているのだろうか。
もう二度と、会うことのできない貴女のことを思い出したのは、伝えたかったからだと思うんです。
あの日、貴女が言った…、
『命をかけて守りたい、私の一番大切な人』
その言葉に、深く共感してしまったボクが…今、どんな気持ちでいるのか貴女ならきっと…きっと解ってくれると思ったから。かけがえのない大切な人のために命を捧げ、守ることができる。それがどんなに、幸せなことなのかを…。
貴女に、聞いてもらいたかった……。
そして聞きたかった。
貴女が木ノ葉の抜け忍になってまで守ると誓った、大切な…最愛の人の話を。
ーーーリクハさん。
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