あの日、一生違わないと心に誓った約束をした。
「その花は、なんて名前?」
『!?』
「今君が手に持ってる白い花だ」
『………』
「俺は花にくわしくないから、名前がわからない」
きっかけは、至極単純なもので子供じみていた。
幼くして両親を失い、不治の病に犯された病弱な少女。
過酷な人生を送っているにも関わらず、父の贈った花束を受け取った時に見せた愛らしい笑顔は、言い表せられないほど綺麗で純粋なそれだった。
幼いながらに思ったのは、もう一度この目にあの笑顔を映したい。
それも、今度は自分だけの特別として。
そんな純粋な想いが、幼い少年の心に熱い何かを芽生えさせた。
〜過去編〜
*前次#