英雄早春歌
とある日のこと。期末テストが終わり、刻々と夏休みが迫ってきた初夏のころだった。
「カルナアルジュナ喧嘩するなら外でしなさい!あーあーパケルスス!妖しげな薬を私のお茶に仕込まない!せんせーい!キアラさんが、キアラさんが!ジャックちゃんナーサリーちゃんごめんね。不夜キャスにお話読んでもらっててほしいな。あーもう!一旦離れてゲーティア!暑い!……あっ、きよひー……」
といった、いとおしい地獄のような日々を送っていたときだった。キャットが私宛の手紙を咥えてきた。見た目も大きさも普通の茶封筒で、中には手紙らしきものと、五センチぐらいの円盤型の固いものが入っていた。それを見たエミアサが「爆発物か?」と何度も封筒ををひっくり返していたが、そうではなかったようですぐに返却された。そうやってようやくそれは、封を解かれた。
円盤は小型のプロジェクターだった。なんでこんなもんがうちに届くんだと一瞬ハテナが浮かんだが、同封されていた書類に目を向けた瞬間、驚きのあまり、プロジェクターを落としかけた。というか落とした。
その書類には、『雄英高校 推薦状』と書かれていたのである。
驚くなと言われる方が難しいわこんなの。え、ちょっ、デジマ?本当に雄英?一人で見る勇気はなかったので、未だにひっつくゲーティアと締め切り間近の先生をさはつ
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