08



あ、無防備。
そう思ったらその衝動は止められなかった。こっそり爆豪くんの後ろに近づく。ここだ!


「ていっ!」
「っ!!?」
「やった!膝カックン成功!!」


片脚に重心をかけて立っていた爆豪くんは私の膝カックンによって膝から崩れるようにガクっとつまづいた。こんなちょっと情けない姿の爆豪は滅多に見れないかもしれない。思った以上に倒れこんだ爆豪くんに思わず笑いがこみ上げる。



「クソアマ…なにしやがる…」
「いやー、いつになく爆豪くんが無防備だったからいつもの仕返しだよ!」


だよ!のタイミングでドヤ顔してみたけども爆豪くんはまだこちらを見ない。あれ、どうしたんだろう。膝カックンぐらいの衝撃でどこか体を壊すタイプでもないだろうに。少し心配になって爆豪くん?と問いかけると、最上級に釣り上がった目でギロリと振り返った。


「死ぬ覚悟はできたんだろうなァクソカス迷子女ァ!!!」
「っ!!いやっ、あのーっ、そのっ、出来心でっ」
「ハァ!?」
「ひぃっ、ごめんなさーい!!」
「待てやコラクソ女がァー!!!喧嘩売っといて逃げんじゃねェ!!!!」
「ぎゃー!!」