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「(…しん、どい…)」



体がとにかく重いし、お腹は痛いし、目の前がチカチカする。こんなに症状が出るのに病院に行ってもしょうがない。そう、これは月に1度のレディースデイ。こんなにつらい症状が出るのは珍しいけど、今までもなかったわけではなかった。お昼に飲んだ痛み止めを飲んだはずだけど、放課後になってしまった今また痛みがぶり返してきた。早く保健室か家に帰りたい、と小さなため息をつくと痛みで少し涙が出てきた。


動いてもあまり好転しなさそうな状況に一度体力を回復しようと、寄りかかれそうな木の下に座った。貧血の時みたいに目の前がチカチカしている。鉄分でも取ればいいんだろうか。意識が痛みに行かないように違うことを考えようと試みるも痛みはズキズキと酷さを増してくる。目の前もさっきより白くなってきている気がして気を抜くと意識が飛びそう。お腹を押さえて少しでも痛みがマシな態勢を探して前かがみになってみるもそれでも痛くてほんとむり、と思わず小さく呟いた。



「なにやってんだてめぇ」



知った声が上から聞こえてきた。前かがみで顔は分からないけれど、この声は間違いなく爆豪くんの声だ。



「…っごめ、…ほ、けんしつ」



不覚にも安心してしまった。
張りつめていた緊張の糸が切れて、私は意識を手放した。












「…あれ、ここ、どこ?」
「あ、起きたかい。今の体調はどうだい?」
「リカバリーガール。体調、スッキリしてます」
「そりゃよかった、ここは保健室だよ」
「私どうやって」
「気を失ってるって連れてきたんだよ、爆豪がね」
「…!(思い出した!!)」
「体調が悪い時は無理せずさっさと保健室に来ること。いいね」
「はい。ご迷惑おかけしました」
「爆豪にもあとで言っとくんだよ。ああいうタイプの子が横抱きしてたから吃驚したよ」
「横抱き?」
「いわゆるお姫様抱っこだね」
「!?」