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「あ!」
「あ、ちわっす!」
「神!!」
「え、なんすかいきなり」
「切島くんいいところで会った!!」
これは最早運命!?とか言ってたら切島くんは引いた目でこちらを見て、遠慮がちにどうしたんすかと聞いてきた。基本目的地に辿り着けないから連絡の取れない人と会おうとするのは私にとってだいぶん難しいことなんだよ。会えたこの奇跡に感謝しよう。
辺りをキョロキョロ見回して爆豪くんがいないかをチェックする。どうやら切島くん1人のところを上手く捕まえることができたようだ。
「聞きたいことがあるんだけど」
「どうしたんすか?」
「あのさ、爆豪くんの好きなものって知ってる?」
「爆豪の?」
なんで知りたいんすか?という切島くんの疑問に先日あった保健室事変についてお姫様抱っこは伏せて簡単に説明する。要するに私は爆豪くんにお礼がしたいのだ。こういうことは友達の切島くんや上鳴くんが知ってそうだと思い、ここ数日彼らにこっそり会えないかと悩んでいたところだった。
「なるほど、そういうことだったんすね」
「そうなの。知ってたら教えてほしいなと思って」
切島くんは腕を組んでうーんと唸る。切島くんでも分からないかなと思いながら答えを待っていると、間宮先輩ちわっすーと軽い声が後ろから聞こえた。上鳴くんだ。
「2人で何してるんすか?」
「いや、保健室事変について相談してて」
「保健室事変?」
切島くんと同じように簡単に事情を説明する。上鳴くんも切島くん同様うーんと唸っている様子を見ると、どうやら2人とも知らないようだ。2人に時間取らせちゃってごめんねと言うと、上鳴くんが思いついたようにぽんっと手を叩いた。
「俺、それとなく聞いてみますよ!」
「え?いいの?」
「それくらい全然!な、切島!」
「そうだな!聞いた方が早ぇ!」
「2人ともありがとう!今度お昼ご飯でも奢るよ!」
なんていい子たち!ヒーロー科ってやっぱり普通こう優しいもんね。爆豪くんはやっぱり物凄い特殊だ。2人と今後のためにも連絡先を交換する。とりあえず3人でトークグループを作って情報のやり取りを始めることにした。
爆豪調査隊