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「爆豪くん、この後用事ある?」
「あ?」
「ないならデートしよう」
「俺を使おうなんざいい度胸してんなクソ迷子」
「ちっ、ばれたか」
今日は楽しみにしてるアイドルグループの新アルバム発売日なのだ。できれば今日ゲットして、お家で優雅に聴き浸りたい。CDショップへ1人では到底行くことが困難なため、天の恵みのごとく現れた爆豪くんを手放すのは惜しい。
食い下がってお願いします神さま仏さま爆豪さま!と頼むけど知るかと一蹴して私に背を向けて歩き出す。こうなったら最終手段だ。
「何でも言うこと1つ聞くから!」
「…言ったなァ?」
今まで嫌がっていた爆豪くんが、口元をニヤリとして振り返った。あれ、これもしかして私まずった…?
「や、やっぱさっきのは無しで!」
「もう知らねぇよ!」
「ああっ、爆豪くんめっちゃ悪い顔してる!!」
デート
「オラ!行くんだろうがグズグズすんなグズ!」
「ちょっ、ちょーっ!!」