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「目の下の隈すごいよ」
「…あんまり寝れなくて」
「なんかあったの?」
友人の問いに昨日のことを思い出して恥ずかしさで顔が熱くなった。その反応に何があったのと興味津々に聞いてくるも話す気分にもなれなくて、落ち着いたら話すと約束してその場はなんとか逃れた。
個性事故で本当に事故が起きてしまった。どうやら原因は私がマスク外したことらしい。そしてスキンシップが激しくなるのは私じゃなくて相手じゃないか!説明が違う!マスク外したら私の口から何が出てるってんだ。
あの後、ポカンとして2人で固まってしまった後、先に動いた爆豪くんにもう一度キスされた。パニックになっている私と打って変わって、二度目のキスから離れた爆豪くんはマスクしろこのクソ迷子と怒鳴って強制マスクとなった。わぁさすがヒーロー科、分析が早い。なんだこの私の唇の軽さ。泣きそうなのと恥ずかしいので頭が真っ白になってしまい思わず爆豪くんにビンタ一発喰らわせてしまったのは大変申し訳ないと思っている。
今回のことはしょうがない。しょうがない。事故だ。これをキスとカウントしてたまるか。ノーカンですよノーカン。まだファーストキスは守られている。でもしばらく爆豪くんとどう接していいか分からない。ああああああしばらく爆豪くんと会いませんように神様仏様爆豪様。
なかったことにはできません