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「間宮ー!呼ばれてんぞー」


終礼が終わり、今日は友達と話題のパンケーキのお店に行こうと約束していて今まさに友達と行こうとしているところだった。
クラスメイトの声に私を含む教室に残っている何人かが声の発生源を見る。そして騒めいた。なんでいるんだ爆豪くん。体育祭の表彰台で拘束されるという前代未聞の恐ろしさを披露した爆豪くんは2年生の間でもかなり有名になっていた。教室の至る所で爆豪だと囁き声が聞こえる。当の本人はイライラ爆発寸前みたいなこちらを睨んでいる。やばい、怖い、逃げたい。でもここで逃げるとクラスメイトたちを巻き込むこと必至だ。しかしこの前の虐め宣言を貰った身としてはできれば行きたくない。



「てっめぇ、ボサッとしてんじゃねぇクソが!」
「ひっ!こわっ!」



遠慮という言葉を知らない爆豪くんは上級生だらけの教室にズカズカ入って来ると私の前で立ち止まりこっちを睨んでくる。思わず助けを求めるように隣に立っていた友達に手を伸ばした。爆豪くんは帰んぞ!と語気荒く仰る。え、なんでこの人こんなこと言ってるんだ。



「きょ、今日!友達とパンケーキ食べに行くんだけど」
「あ゛!?」
「今日用事あったんだった!」
「友達ィ!?」
「オラ!行くぞ!」
「ちょっ!私もう今日は朝からパンケーキのことばっか考えて今すでにもうパンケーキ腹なんだよ!爆豪くん女子だらけのパンケーキ屋で生クリームたっぷりの可愛いパンケーキを前に一緒にフォトジェニックしてくれんの!?無理でしょ!?」
「なめんなや!!映えまくったるわ!!」
「まじでか爆豪くん。行こう」