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「ねぇ、爆豪くん」
「黙っとけクソが」
「あ、はい」



夏が近づいてきたとは言え、まだ夏というには肌寒い季節だと言うのに、今日はこの季節には異例の暑さを記録していた。気温とともに湿度も上がっていてじめじめする。

何故かよく分からないけれど、今日の爆豪くんは落ち込み気味だ。会っていつも通りに地面に座っていれば、爆豪くんはトレーニングの手を止めて何も言わずに肩が触れるほど近くにストンと座った。
いつもと違う雰囲気にいじっていたスマホから目を離さずに頭を撫でてみると、一見硬そうな彼の髪は思った以上にふわふわと心地よい。やみつきになりそうなそのなで心地に何度も撫でると、うぜぇと言って撫でていた私の手を掴んで無理矢理離した。

気持ちよかったのに、と思っていると肩に重みがかかる。爆豪くんの頭が私の肩に乗っかっていて、肩から爆豪くんの熱が伝わってくる。手は掴まれたままだ。何も言わない爆豪くんに気づかないふりをして、何事もないようにスマホをいじる。触れている箇所からじわりと汗が出て、今日はあついなぁなんてぼんやりと思った。



じわりと染みる