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「んっ…ふっ…ふっ…」
「…」
「ふっ…はっ…」
「っうっせぇ!!」
「うわっ!吃驚した!!」



黙々とトレーニングをしていた爆豪くんの横で黙々と腹筋運動をしていたら、爆豪くんがいきなり怒り出した。なんだいきなり怖いなと爆豪くんを見れば、声出すなやクソが!と目を吊り上げて怒っている。そうは言われても腹筋するとついつい口から出てしまって、出すなと言われても難しい話だ。



「息止めて腹筋なんかできないよ!」
「じゃあ腹筋辞めろやクソ迷子!」
「えー、爆豪くんのせいなのにー」



爆豪くんのトレーニング待ちの間にお菓子がついつい進んでしまって、お腹の肉がついにスカートの上に乗ってしまった。体重計は怖くてまだ乗れてないけどこれは確実に太った。これから夏に向けて露出が増えるのに。今年はビキニに挑戦しようと思ってるのに。爆豪くんは引き締まってていいよね。羨ましい。ヒーロー科の人ってそういえばみんな細いや。運動量多いんだろうな。



「まず痩せてぇならてめぇの場合筋トレじゃなくて有酸素運動しろ!」
「アドバイスくれるんだ、優しい」
「ふざけんなクソが」
「でも有酸素運動ってウォーキングとかでしょ?帰ってこれなくなるよ私」
「クソめんどくせぇ迷子だな」



私の横にストンと座った爆豪くんは遠慮なしに私の腹の肉を摘み、眉間にしわを寄せて小さくやべぇと言った。無言で肉を摘んでいる爆豪くんの腕をチョップではたき落とすが、爆豪くんは特に気にした様子もない。



「てめぇはプールで泳いで肉落とせ」
「それはありかも…。爆豪くん連れてって」
「1人で行けや」
「いやだってたどり着ける自信ない」
「知るかボケ」
「クロール50メートル勝負ね!」
「勝手に話進めんなやクソ迷子!」