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「てっめぇ!大人しくしろや!」
「やだやだ!爆豪くんの馬鹿!エッチ!」



手元にあったクッションを爆豪くんに投げつければ簡単にキャッチされ、床にポイと捨てられた。私と爆豪くんの距離は大股3歩分。爆豪くんなら2歩分くらいかもしれない。この距離でこの爆豪くんの部屋から逃げ切れるか考えているとジリジリと爆豪くんが距離を詰めてくる。壁に追いやられてはいるが出口のドアは近い。意を決してドアまで一気に走った。が、内開きのドアは少し開かれたものの、すぐに爆豪くんが押す形で閉められた。



「このクソカス迷子が!!」
「やだ、爆豪くん、壁ドンだなんてエッチ」
「黙れやクソが!」
「ちょっとお宝探しようとしただけじゃんかー」
「ブッ潰ス!」
「そんな過敏に反応するってことは相当なモノが…?」
「ブッ殺ス!!」
「あっつ!ちょ、この距離で爆破とかほんとに死ぬって!」