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「人の食べれる色じゃない」
「あ?普通だろが」
「いや、これ無理でしょ」



私も割と辛いもの好きだけどさ、爆豪くんは異常だよ。ちょっと付き合えと言われてラーメン屋に連れて行かれれば、激辛で有名なラーメン屋だったらしい。私はオススメの辛さ、爆豪くんは一番辛い激辛を選んだ。カウンターに並んで待てば、少し赤が目立つラーメンが私の前に運ばれてきた。同時に爆豪くんの前にも真っ赤なラーメンが運ばれてきた。うっ、すでに漂う香りが辛い。



「爆豪くん、本当に食べるの?」
「ごちゃごちゃ言ってねぇで食えや。冷めるだろうが」
「あ、はい、いただきます」



2人で手を合わせていただきますして食べ始める。あ、美味しい!辛いだけじゃなくてコクがあって、箸が進む。辛いものを食べるとじんわり汗かけるのが良いんだよね。隣を見ると、爆豪くんも機嫌良さそうにズルズルと啜っている。激辛なのにスルっといけるのすごいな。もしかして見た目ほど辛くないとか。私の視線に気づいた爆豪くんは、眉をひそめた後に私の意図に気づいてラーメン鉢ごとこっちに渡してきた。ありがとうと言ってひとくち啜る。



「あ!美味しい!」
「当たりめぇだろが」
「うん!私のよりピリッとしてるけどその分中コクがっ…!?」
「あ?」
「辛っ!!いきなりきたなにこれ辛い!!」
「クセになんだろ」
「みずっ!みずっ!!」
「…」
「ちょっ、そっと水を遠ざけるな!」