39
「先輩、爆豪とは頻繁に会ってんすか?」
「え?うん」
お昼休みの食堂でたまたま会った上鳴くんと切島くんと瀬呂くんとご飯を食べていると不意に上鳴くんが聞いてきた。私の答えに3人はおー!と声を合わせた。え、何事。
「だって先輩さっき、最近迷子めっちゃ減ったって言ってたじゃないっすか」
「学年上がって3ヵ月位経つからね、さすがに覚えてきたよ!」
「むしろ今までなんで覚えられなかったんすか」
「そういう個性なんだよ、諦めてる」
あー、と今度はテンション下がったように声を合わせた。君ら仲良いな。あと同情の声辞めて、久しぶりに悲しくなる。本題から逸れたことを思い出したかのよう上鳴くんはだけど、と続けた。
「迷子になってないのに爆豪に会ってるじゃないすか」
「そういえば、そうかも」
「最近何で会ったんすか?」
「えーと、爆豪くんに呼び出されてラーメン食べに」
「「「呼び出された!」」」
3人が嬉々として言った言葉にしまったと思った。前に散々上鳴くんと瀬呂くんに言われたんだった。あの爆豪が!と3人は私を置いて盛り上がってる姿を見ると女子が恋話してるみたいだ。後輩3人が楽しそうに会話している風景をぼんやりと見て可愛いなと思う。楽しそうで何より。この中に爆豪くんが混ざるのがあんまり想像つかない。4人できゃっきゃっ…?いや、半分くらい隠せばなんとか想像できるか。
「えっ、何してんすか」
「いや、ちょっと想像を膨らませてる」
「え、俺たち手で隠されてない?」
「何を想像してんすか」
誤魔化すように笑って手を下ろした。3人の話は聞いてなかったから、落ちどころを見つけたのか、それとも私の行動が気になったのか分からないけど、どうやら爆豪くんの話は終わったようだ。良かった良かった。
確かに言われてみれば、私にとっての最難関だった教室から校門までの道のりは最近は覚えたから迷子になることはほとんどなくなって、爆豪くんのトレーニング中に会うことはほとんどなくなった。その代わり、他の場所で迷子になってる時に会ったり、普通に迷子じゃなくても遭遇したり、爆豪くんから連絡着たり。こう考えると、爆豪くんと自然に会い過ぎててすごいな。お互い意識してないのに遭遇しまくるとか逆に怖い。なんだ、変な縁で結ばれてるのか私たち。
後輩と私