03



「なんでいんだよ」
「さ、さぁ?」
「てめェ、また迷子か」
「イエス」


またもや校舎から学校を出るまでで迷子になって彷徨っているところ、ジャージ姿の爆豪くんと鉢合わせた。相変わらず彼はトレーニングらしい。
口悪いし、目つき悪いし、性格クソなんだけど、意外に努力家なんだよなぁ。


「今日は送んねぇぞ」
「先手打たないでよ、そしてそんなこと言わないでよ」
「知るか」


走り去ろうとする爆豪くんに食らいついて一緒に走る。ここで置いて行かれたらまた1時間くらい彷徨ってロボに見つかるパターンだ。あの後先生にこってり叱られるんだよ。1年生の時にもたっぷりこってりされたから今年は減らしたいんだよ。
と爆豪くんに走りながら訴えかけるが知るかうぜェ!と怒鳴られた。しかも走るスピード上げやがった。


「まじで人でなし!」
「勝手に吠えてろクソ迷子が」
「せめてそろそろ名前覚えろやー!」


どんどん距離が開いて行く。このままではとつてもなくやばい。なんとかしなければ。

ポケットの中を探ってみれば何かが手に当たった。出してみると消しゴム。なんでスカートのポッケから消しゴムがあるのか謎だけど、今このタイミングにおいては最高だ。

爆豪くんの背中はもうだいぶん小さくなってしまっている。消しゴムを握って爆豪くんの背中目掛けて全力で投げた。コツンと彼の頭にヒット。

やった!と喜んだのも束の間、ギロリと効果音を付く勢いで爆豪くんが振り返る。あれ、めっちゃ怒ってない?もしかして今めちゃくちゃヤバい状況?全身から脂汗が垂れる。


「っんの、クソカス女がァ!!!」
「ぎゃーー!!」