31.デート(3)



【木椰区ショッピングモール:帰り道】



「井崎」
「ん?」
「今日楽しかった?」
「楽しかった!ゲーセンでやったガンシューティングゲームの切島くん強すぎた」
「井崎叫んでたな」
「いきなり敵が出てきてビックリした。切島くんよく反応できるね」
「井崎はカーレーシング系強えじゃん」
「赤い帽子のオジサンのやつ面白いよね」
「結構やり込んでたんだろ?」
「うん、実は。切島くんは楽しかった?」
「おう!また行こうぜ」
「っう、うん!」
「約束な」
「今度は、切島くんにお礼が渡せたらいいな」
「え、まだ言ってんの?」
「まだって」
「もういいだろ」
「だめ」
「元々、映画に付き合ってもらうことがお礼だって」
「あれは私もものすごく楽しんだから別腹」
「食べ物かよ」
「本当に嬉しかったし私にとって特別だったから、ちゃんとお礼したいの」
「……おう」
「何か切島くんが喜ぶものないかな」
「充分喜んでんだけどな」
「えっ?何か言った?」
「…あー」
「切島くん?」
「今日、楽しかったよな」
「?うん」
「俺も井崎と一緒に出掛けるの、楽しいし、う、うれしい」
「え、あ、ありがとう!」
「なんでか分かるか?」
「え、なんでだろう。趣味が似てるとか?」
「好きな子と一緒だから」
「え?」
「俺、井崎のこと好きだ」



告白