memo

▼2025/09/12:毒も過ぎなかったら薬だよね

『毒にも薬にもならぬ』って言われたらもうしゃあないけど。
薬を毎日飲むようになって早十六年。メンタルの薬ってこんなに長期連用しても良いように作られてるのって凄いなぁと素直に感心する。まあ服用し忘れて大変な目に遭う人の方が多いから、そう言う仕様じゃないと困るんだけどね。
長年メンタルの薬をほとんど忘れずに飲む事が出来てるのは、飲み始めの頃からお母さんと努力した+就労移行支援事業所で『薬の服用をついサボってしまう、忘れてしまう』で大変な人を多く見てきた×初めての職場が調剤薬局の数式が当て嵌まると思う。
メンタルの薬を飲んでると副作用が大変だって話をあちらこちらで本当に良く見聞きするんだけど、確かに私も合う薬を探すのに数年かかったからあまり軽く見てはいけない問題だなと思う。おまけに精神疾患ってなかなか診断が定まらない人も多いから、一度出された薬が症状に合ってない場合も少なくない。多分、私の薬が此処まで合うようになったのは専門学校を出て就職活動ができるようになった頃くらいだよ。それでもたまに薬があってないかもしれないって思う事あるし。
ちなみに、薬が合ってるからって劇的に元気で活動的≠ノなれるわけじゃない。私は外交的な方だし知らない人に話しかけるとか初対面の人と会う事にワクワクするタイプだけど、それはあくまでも性格だから。元々の性格の部分は薬で矯正できない部分の方が大きいと思う。多分。
で、活動的過ぎても逆に多少なりとも周囲との軋轢が生まれたりするんですよ。元気すぎる子供とか普通にうるさいしね。人によって性格が合う合わないは当然あります。ただ、それが病気や障害の所為でデバフがかかってた場合に幾らか改善されたりって事があるだけ。
昨日たまたまニュースで見たんだけど、愛知県(だったと思う)に成人限定の発達障害外来が存在していて、かなり込み合っているらしい。予約を取るのも大変で、それでも診て欲しい人達は絶えないんだって。大人の為の発達障害外来だから、これまで見逃されてきた人たちが殺到するんだろうね。
前にも書いたけど、私は発達障害の観点から見るとかなり微妙な立ち位置にいる。限りなくグレーゾーンの、困り事があっても自分や周囲の人の協力で如何にかできちゃうから診断がつかないってレベルの人間です。確かに片付けは苦手だし昔は忘れものと遅刻のオンパレードなある種の困った問題児だった。授業中に空想の世界に飛んで落書きしたり手遊びはしょっちゅうだったし、クラスで一人だけ毎日のように忘れ物はするし、夜眠れなくて朝起きられないから遅刻魔、かつ授業中は居眠り魔。所謂器械運動が苦手でマット運動とか跳び箱は出来たためしが殆ど無い。球技とかも悲惨だよ。まずラケットにボールが当たらないし、ルールも覚えられないからね。一番苦手なのは水泳で、顔を水に浸けるのも嫌だった。
書き連ねてみると大分指導しづらい子供だな。でも、出来る事は周囲よりもとびぬけて出来た。絵画の賞は毎年十個以上受賞するし、上位の賞を獲って新聞に載ったり副賞の画材や図書カードで荒稼ぎしてた(年間3〜4万円くらいは稼いでた)。記憶力も良かったもんだから、暗記科目ではテストで満点を取ったり、調べもので力を発揮することも多い。記憶力が良いのに忘れ物が多いのは謎だけど。
で、こんな風に書いていくと結構発達障害っぽい要素が多いんだよね。恐らくだけど、今現在困り事が殆ど無いから診断がつかないだけで、そしてお母さんや周囲の人に恵まれて『療育』みたいなものが受けられたから或る程度矯正出来ちゃっただけなんだよね。
昔から自分で納得できない事をするのが苦手だった。これって意味あるのかって考え(過ぎ)ちゃう癖もあるから。でも今は『意味が無くても必要があるとされる事はある』とか『自分にはなくても他人にはある場合もあるじゃん』
って考えられるようになれたから出来るようになった。
何て言うか、自分の考えと目の前で起きてる事を一旦切り離す感じ。で、後になって意味がある事に気付く事もたまにある。勉強とか長期休みの宿題とかね。ああ、これ社会に出た時に必要なスキルの一つだったわと気付いた事も何度かあった。
そんで話を戻すけど、薬もある意味『これ飲んでる意味あるのかな』の連続だと思う。初めは特に。でも時間の経過とともに症状が改善したり、一定期間服用したからこそわかる『合う合わない』や『丁度良い服用時点や服用方法』がある。どんな病気でも飲む前から合う合わないがはっきりとわかるケースはそんなに多く無いんじゃないかな。腎臓の病気で飲水制限がある人に粉薬はマズいとか、爪水虫の治療中の人に合わない眠剤が結構多いとかは別として。
だから、考えないで飲むのはあまり宜しくないけど、考え過ぎて服薬を勝手に辞めてしまう事のリスクの方が多分大きい。
……まあ、その辺を相談しても話を聞いてくれないとか改善しようという意思が見られない医療従事者に当たるのは悲惨だけど……精神科って他の科とは別のベクトルで相性が大事だから。
これは私が比較的都会に住んでるから言えちゃう事なんだけど、もしそんな医療者に当たったら変えちゃった方が自分の為だと思う。私もそれで転院してるし。後は正確な薬の知識をつけて、ある程度主治医とバトル出来るようにするとか。今ってさ、ネットで医薬品添付文書とか検索できちゃうし疫学も調べられるんだよね。本屋さんとか図書館で調べてもいいと思う。つまりは医療従事者が言ってる事の正確性を患者側がある程度ジャッジできちゃうから、医療者は油断禁物なんだけど。

私が今飲んでる薬で困ってるのは食欲が増して肥りやすい事と、眠剤の影響で寝る直前の記憶が無くなる事、そして『妙に夢がはっきりする』事。
いま主軸で飲んでる眠剤がデエビゴって言うんだけど、比較的新しい薬で広く知られる副作用が『悪夢を見る』なんだよね。はっきりと言われてるのがちょっと笑えるけど、この薬は浅い眠りを減らして、深い眠りとレム睡眠と言う夢を見る時の眠りの時間を増やすタイプの効き方をする。だから夢をはっきり見る人が多いし、夢を覚えてるくらいはっきり見るって事は悪夢の可能性も増える。私は現実に起きて欲しくないと考えている事に限って悪夢を見る。そんで起きた時にリアルに『…ハッ!…夢か…』をする事になる。結構怖いし嫌なんだけど、起きて暫くすると忘れちゃうからあまり気にしてない。逆に言うと『気にならない程度の副作用だから飲み続けられる』と。よく見る悪夢はメイクが巧く出来ないとか、仕事でミスするとか、何か大切な約束に間に合わないとか、スズメバチに刺されるとかかな。こうして文字にすると結構アレな悪夢だけど。
悪夢じゃなくても夢の内容がはっきりし過ぎてて、起きた時現実だったんじゃないかって思う事が多い。あまりにも現実染みたリアリティのある夢だから、記憶のどこかに存在するんじゃないかって結構思う。でも、絶対に何処かが違うから区別が付く感じ。
記憶違いって多くの人が経験してると思うんだけど、それくらい想像力が豊かって事なのかな。夢の中のクオリティって想像力が少なからず寄与してそう。つまり、妄想するのが好きなオタクは大体が想像力が豊かだってことなんだろうけど。
統合失調症ってさ、妄想──所謂『被害妄想』が症状のひとつじゃない。私も一時悩まされたけど、今は『これは妄想だ』って判断つくし『考えが飛躍してるな』って自覚も出来る。で、『妄想した理由』とか『考えが飛躍した理由』を考えると大抵『自分に余裕が無い』か『肉体や脳味噌が疲れてる』んだわ。となると適切に自分を甘やかしたり疲れをとる方向にシフトする。主にお風呂に入って好きな本を読むとか音楽を聴くとか、歌って発散するとかだけど。其処で少し回復出来たら取って置きの時短アイテムで身体を綺麗にして、余裕が生まれたらフェイスパックをして、いつも通り髪を乾かして寝る。以上。
ちなみにこれも出来ない時は只管おばあちゃんに頼って家事を丸投げし、自分はごろごろしながらスマホで好きなもの(特にお犬とお猫)を見ます。ぶっちゃけ薬は後付けと言うか。

発達障害の話に戻るとさ、特性を持ってる人って脳が完成するスピードが一般的な人とは違うらしいんだよね。そして脳内の回路も違ったりするから普通とされる人とはどうしたって能力のパラメータが違う。今の時代は『普通の人』に求められる能力値も高すぎるし、うまくいかない人が多いのは何となくわかる。でもだからって昔に戻りたいかって言われたら絶対に嫌だって私は思う。今の方が楽しいし自由だもん。

それくらい恵まれてる立ち位置に居るって自覚しつつ、謙虚に生きていきましょうか。


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