▼2026/04/18:クロマトグラフィー、虹色を総て混ぜれば真っ黒
職場の人員異動で新しい人がもうすぐ入ってくる。私の障害についてはまだ聞いていないらしい。ただ、別店舗で勤務していた時にも障害雇用枠の人が居たらしいので、全く理解が無い人ではないと思う。今の職場に来てもう少しで一年。初めはまあまあ張り切り過ぎて空回りしがちだったけど、最近は割と力を抜ける場面も増えてきた。接客は変わらず得意だし好き。市内の幾つかの店舗に障害雇用枠の人が居るけど、皆さん私とは違うタイプの店員らしい。元々今の職場の求人では今私がやっているようながっつり接客やレジ業務があるっていう話ではなかった。本来は品出しや店内整備が主な仕事で、接客については一時対応が出来ればそれで良かったらしい。たまたま接客が大好きな私と仕事の内容がカチッと嵌ったから接客も任せられているという。
販売業って接客ばかりをやっていればいいって言うのでもないけど、得意分野を延ばすという会社の方針的に、私には店内に目を配りつつ接客に力を入れてもらいたいって感じみたいだ。商品の情報を覚えるのも、売り場を作るのも好きだ。与えられた指示通りにこなしていれば十分合格だし、明確な指示さえあれば動けるタイプなのも幸いして、大きく調子を崩すことなく此処まで来られた。
それでもまあまあ疲れるし、納品日や品出しの多い日は従業員で口を出た瞬間、安堵のため息が出る。遣り甲斐はあるし、楽しいけどこれが人生のすべてではないって言う感覚だ。前の職場は憧ればかりが先行した結果挫折してしまったから、今くらいの働き方が丁度良いんだろうか。
今の人生のリソースの割き方は趣味が5、家事とかの生活に必要な部分が2、仕事は3くらいの割合だと思ってる。仕事は趣味に使う為のお金を稼ぐ手段だと割り切っている。お金が無いと何もできないって言うほどではないけど、それなりの量なら有って困るものでは決してない。
実は今日4連勤の最終日で、明日は一日予定のある休みだ。予定とは言っても小説を書いて手芸をするって言う、趣味を満喫する日。もし余裕があれば近所の猫カフェに行きたいとも思ってる。最近、猫ちゃん達が寄って来てくれるようになって嬉しいし。
そう言えば話は変わるんだけど、最近物騒な事件の所為もあってか『シングルマザーの再婚』の話題を色々なところで見かける。主にSNSだけど、うちも再婚で新しい父親がやってきたタイプの家族なんだよね。皆が皆ステップファミリーを批判しているわけじゃないし、まともなステップファミリーもあればその逆もある。うちはたまたま、結構奇跡的な確率で巧く行っただけなのかな、と前からよく考えている。
このサイトを立ち上げる前の『斜陽』の頃にはもう今の義父と同居していたんだけど、この同居って私から言いだしたんだよね。初めはお金の為だった。お母さんは離婚した当初『しばらくは男友達を何人か作って遊ぶ事にするわ!』と宣言してたんだけど、男友達じゃなくて彼氏が出来てたと知ったのは割とすぐだった。
会ってみて貰えないかと打診されて『良いよ』と返して、顔を合わせたら割りと良い人っぽかったし経済的にも良さそうだったから、両親の離婚で進路を悩んでいた私から「一緒に暮らして良いよ」と言う事にしてみた。そうしたらとんとん拍子に同居できる物件も見つかって、高校一年生の夏に引っ越した。今考えると私もお母さんも少しぶっ飛び気味の親子だったと思う。多分お母さんも義父と私の関係を心配してただろうし、母方のおばあちゃんからすれば青天の霹靂どころじゃなかったと思う。
今でも同居にゴーサインを出した理由が『経済面で楽になれそうだから』って言う利己主義の極みみたいだったなんて言えてないけど、何となく気取られては居そうな気がする。
引っ越しを終えて私の家に遊びに来た同じくシングルマザー家庭の友達には『嫌じゃないの?気持ち悪くないの?』って訊かれたのを覚えてる。彼女は自分の母親が父親じゃない男の人とお付き合い自体が嫌だったらしい。私はたまたま割り切った関係だから気にしてなかったんだけど、何でだろうね。生理的に受け付けないとかも無かったし。一応思春期真っただ中だったんだけどな。
うちの場合、実父の方がよっぽど私の人生に毒だったのもあるけど。あまり大きな声では言えないタイプの人だったし、もし私が結婚して子供を産むなんてことがあったら、その子供の職業選択の幅が狭まるタイプの人だったから。多分、結婚だけでも反対してくる人は出てきそう。今のところ予定は無いけど、経歴を辿られたら言い訳が出来ない。
そう言うのもあって『あの男よりずっとマシ!』と言い切れる義父と家族になったわけだけど、畢竟これはケースバイケースであって、どの家族にも当て嵌まる正しい答えって無いんじゃないかな。
京都のあの事件の加害者はどんな人だったのか、亡くなった男の子がどういう扱いだったのかは分からない。母親含む他の家族の立ち位置とか込み入った事情とかを知る術はないから、あまりこの話題には近づかないようにしてる。ただ、殺すくらいなら手放せばよかったのにな、とは思う。私みたいになんでもはっきり言えるタイプの人ばかりじゃない。子供のサインを態と見ないフリしていたのかもしれない。でもこれら全部が憶測だ。
偶然うまくいくパターンと、そうでないパターンがあるって思うしかないんだろうね。巻き込まれる方は堪ったもんじゃないんだけどさ。
学生の頃、再婚した母親と苗字が違った時期がある。理由を説明すると皆『聞いちゃいけない事を聞いてしまった』みたいな顔をしてたけど、私にとっては当然の選択だったし、結局社会人になって苗字は揃えた。今は一見すると『普通の家族』なんだと思う。けど結局『普通』ってそう感じるその人自身の中にしかないから、本当にケースバイケースだ。
憶測だけで語る事はしたくない。でも、亡くなったあの子が報われるくらいの何かがあってほしいな、と思った。