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▼2026/05/07:二十六夜が明けた、瞳孔がきゅっと細くなる

ひとつ、自慢話を。
予てより通っている保護猫カフェがある。Instagramをご覧の方はご存知かと思うが、その保護猫カフェは猫自身と触れ合うことが目的のカフェではない。ただ猫の日常を眺めながら美味しい珈琲と軽食を楽しむタイプのお店だ。コワーキングスペースにもなっている(Wi-Fi完備)。私はドリンクと軽食を幾つか頼んで1時間くらい猫を眺めて過ごすのだが、そのお店で暮らす二匹の猫に少しづつ受け容れてもらえているようだと今日わかった。
カフェの猫は三毛猫とハチワレ猫。二匹とも女の子で、三毛猫の方が人には慣れている。近くまで行っても怒らない。ハチワレ猫はシャーシャー猫なのであまり近寄れないが、稀に此方へ寄って来て足先のにおいを嗅ぐことがある。
今日のハチワレ猫は隠れ家スペース的な場所に居るらしく姿が見えなかった。代わりに爪とぎ兼ベッドの上に三毛猫が丸まって寝ていた。いつも通り挨拶をして、彼女を観察するのに一番良い席へ陣取った。今日はお昼ご飯も兼ねているのでドリンクの他にベーグルとスコーンを注文。ドリンクを飲みつつ三毛猫へ目を遣ると、ざらついた舌先で毛づくろいをしていた。何だか今日の彼女は機嫌が良さそうだなと思ったタイミングで他のお客さんが店を後にして、三毛猫と二人きりになった。
心地好い温度と音楽に満ちた部屋。お昼ご飯を食べ終えた私は三毛猫の写真を撮るべく近づいた。猫は瞑っていた目を細く開けて、小さく鼻を鳴らした。でも嫌がらない。いけるかもしれないと思って、私は軽く握った拳を差し出してみた。猫は目を丸くしてからスンスンとにおいを嗅いで、また目を細めた。

満足した私はお手洗いに向かう。用を足して戻ってきたら何と、三毛猫がドアの前にちょこんと座っていた。

これは出待ちなのか、と衝撃に「どしたの?」と声が出る。猫は私を見上げ『座るのです』みたいな顔をするのでその場に屈んだ。すると猫は尻尾をピンと立て、私に頭や体を擦り付けるようにする。すりすりとまんべんなく擦られて、驚き立ち上がろうとすれば『撫でるのです』と言わんばかりの声で鳴いて、またすりすり。この時点で私のテンションはマックスだった。そっと背中を撫でるとまるで天鵞絨みたいな手触りで、とても気持ち良かった。暫く撫でると満足したらしく小さな鳴き声で解放された。
対転する時、猫は硝子の向こうからお見送りまでしてくれた。

心が蕩けそうなくらいに可愛い猫ちゃんだった。
そしてまたあのお店に行って、複数注文して猫の生活費の足しにして貰おうと心に決めた。

と言う自慢話。


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