▼2026/06/05:永遠に融けない結晶、昇華出来なければ砕いちゃえ
誕生日を目前にして五連休が始まった。有給を殆ど消化していなかった関係で、昨日から5日の長休に入っている。うちの会社はこういう事については特に法令遵守を重視しているので、従業員にはなるべく希望通りの有休を消化してほしいと考えているらしい。うちの店のスタッフも結構頻繁に旅行に行っている印象だ。私は今年独り暮らしを始めたい関係で節約を兼ねて旅行にはいかないけど、折角の長期休暇なのでまたハンドメイドイベントに行くのと、アフタヌーンティーを一人で楽しんでくる。自分のメンテナンスとして美容室とネイルサロンにも行って来た。大分前から前髪は眉毛より上に切り揃えている。よくロリータの女の子がしているぱっつん前髪よりも結構短めだ。眉を見せる方が顔がすっきりして見える気がするのと、その方が若々しく見えるのが理由。私の眉毛は昔からしっかりと毛が生えそろっているので、眉メイクは割と簡単なタイプの眉毛である。ペンシルで少し書き足して、スクリューブラシで整えてアイブロウマスカラを塗る。今日の服装は全体的に地雷系の風味が漂うロリータファッションだった。目元もかなり作り込んで普段は描かない涙袋をしっかりと作る。付け睫毛も毛足が長く華やかなものを装着。昨日施してもらったばかりのネイルはチューリップを抽象的な色合いでデザインに落とし込んだもので、透明なジェルで水滴も作ってもらった。長さは少し短めだ。最近見つけた見た目と利便性を両立させる長さが今のデザインで、自分の爪のネイルベッドが長く縦長の爪なのでフリーエッジは短くてもいい感じのシルエットになる。仕事で手先をたくさん使う事を考えるとあまり長くし過ぎるのは得策じゃないと気付いた。
最近、幾つか自慢できそうな出来事があった。
まず、よく行く保護猫カフェの三毛猫ちゃんがかなり懐いてくれているらしいと知れた。この前赴いた時、三毛猫ちゃんはお出迎えしてくれただけでなく足元に擦り寄って来てくれた。でも指先のにおいを嗅がせたときに「撫でても良い?」と訊いたら『やだ』と訴えてくるので「分かったよ」と答えると満足そうに足元へすりすりして寝転がる。猫と云うのは普段つんとお澄ましなのに、時々びっくりするくらい懐いてくれるのが面白いなと感じる。そんな気ままな所も可愛いし、通勤経路にあるお店だからつい窓辺を確認してしまうし、その時こっちを見てくれると嬉しくなる。その日穿いていたボトムの裾に三毛猫ちゃんの物らしい毛が着いていたのも何か嬉しかった。
次に、職場での話。
私は今の店で一番フットワーク軽く動けるスタッフなのだけど(普段から運動する習慣のお陰だと思う)、納品日にはゴミ出しの担当をする事が多い。大きなカートにゴミたちを載せて、集積所に持っていき、空になったカートを引いて売り場に戻るのが流れだ。そのカートは金属製でかなり重たいため、周囲の人達にぶつからないよう特にお客様には声掛けしながら移動する。するとスタッフであることが周囲に丸わかりな訳だけど、道中でお客様から声掛けがある事が最近多い。今回は英語で話しかけられたので「what's up?」と応えれば『この財布の在庫は何処ですか?』と英語で訊かれた。売り場と担当部署が違うので担当の人を探すと伝え、カートを隅に寄せて担当の人を探したら丁度不在なのでその旨も伝える。
しかしお客様にも予定と言うものがあるのでもう一度担当者を探しに向かう。別売り場の人だけど担当者に連絡を取ってくれた人から『展示している分で在庫限り』と教えてもらい、英訳して伝えたらお礼を言ってお客様は立ち去った。別売り場の人に「貴方凄いね。英語できるの?」と褒めて頂き、デュオリンゴのお陰だと宣伝して持ち場に戻る。一昨日も似たようなことがあり(今度の相手は日本人だけど)、思い返すと従業員が擦れ違う際に声掛けをあまりしていないからかもしれないと考えが至る。声掛けは悪い事じゃない。でも、擦れ違う人達みんなにはさすがに言えない。ただ、私はカートをぶつけて仕舞わない様にと自分の存在を主張するのも兼ねて声掛けしていたから従業員だと判断されお客様から声がかかる。
そうでなくても見知らぬ人や初対面のお客様からは声がかかる方だ。道を訊かれたり、売り場の場所を訊かれたり。決して話しかけやすいオーラがある方じゃないと思うんだけど、どういう訳か声がかかる。もしかして自分が思っている以上に何かそう言う要素があったりするんだろうか。『道聞かれ顔』みたいな何か。
その声掛けの切っ掛けは案外ネイルの事だったりもする。いつも整えているから見られても恥ずかしくはない、でも手元と云うのは注目される部分なのだとネイルや手を褒められる度に感じる。なのでハンドクリームと日焼け止めが欠かせない。手元専用にしている日焼け止めがあって、化粧下地にもできるSPFの高い乳液状の商品だ。身支度の最後や手を洗ったらハンドクリームとこれをしっかりと塗布するのを徹底したら、手の見た目がかなり若々しくなった。ネイルケアだけでなく手自体もケアしたいし、皮膚は全身繋がっているので、身体全体もケアするようにしている。顔や首もしっかりと保湿。そうすると全身もちもちになれて嬉しい。
知人の女性と二の腕がぶつかってしまった時に、謝罪された後で「二の腕がふわふわで驚いた」と言われた事がある。タプタプではなくふわふわ。スクラブを使ったばかりの日の出来事だったが、それだけケアできているらしい。
最後に、一番最近作り上げた鞄の話。
少し前に作った通勤用の鞄の布地が余ったので、もう一つ小さめの鞄を拵えた。通勤を前提にしなかったので思い切り可愛らしくしようと思い、リボンやレースを自室の在庫から探し出してたっぷりと縫い付ける。編み上げの細いリボンと地雷系の人が付けていそうな大きなビジュー付きのリボン飾りもあしらった。外側は合皮、内側はミントグリーンのギンガムチェック。リボンとビジューもファスナーもミント系に色味を揃えた。手縫いなので正味三週間ほどかかって完成。今までで一番の出来栄えと感じる仕上がりに持ってこられた。最近ハマっている大きめのチャームをつける為の金具や、肩ベルトやハンドルの長さや位置にもこだわって丁寧に作成していると心が落ち着く。今までよりもしっかりした造りにしたいと感じて接着芯と底板もつけてあるし、きっと長持ちしてくれる。
静かな部屋で好きな音楽を流し、一針一針縫っていると心の中の雑音が消えていく。
最近、直感的に『面倒くさい』と思った事は放り投げず、敢えてすぐに手を付ける事にした。今この瞬間が面倒くさくても、後で圧倒的に『あの時やっておいて良かった』と感じる事ばかりだから。
人間だから面倒くさい時もある。でも其処で放り投げると後でもっと面倒くさい事になる。それに、早め早めに終わらせておけば作業のクォリティも下げずに仕上げる事が出来る。そうすれば後で妙な後処理もせずに済むし、その分の時間で本当にやりたい事が出来たりもする。
以前或る文で読んだのだが、『やりたくない』と思った理由が『面倒くさいから』なら絶対にやった方が良いらしい。
その面倒くさかった作業や行為がのちの自分を助けてくれる事も多いからだ、と考えている。人が面倒くさいと感じる事は多くが『本当はやった方が良い事』で、やらなければと思うから面倒と感じる。本当にやらなくていい事に面倒を感じる必要はないのだし、やって損はないなと考えた。
勿論、程々に手間を省くことも自分を助けてくれる。でも或る程度きっちりと仕事をしておけばいざという時周囲から味方になると声がかかる。助けてもらえることが増えた。
人間関係はギブ&テイクが大切だ。なら、面倒な事を率先してやる事で困った時に助けてもらえる可能性が上がる。薄情者かもしれないけど、私が目の前の人を助ける際、純粋な動機だけではない時にはこんな考えがきっと隠れてる。純粋に人助けをしたい時もそりゃああるんだけどね。何だろう、『情けは人の為ならず』だし『困ったときはお互い様』なのだ。これまでに誰のことも助けて来なかった人がいざという時に助けてもらえるかというと微妙だと思う。そう思うと、人と云うのは鏡の様なものだと感じる事もある。自分の行いが、そのままじゃなくても似たような形で帰ってくる。
こういう風に考えると、面倒事も黙って受け容れる際に心身の負担が減る。いつかの為に貯金をしている気分だ。仮に返してもらえなくても問題はない。仮に仕事なら賃金が発生するし、プライベートなら『良い事ができた』と嬉しくなれるから。
こういう性質だから接客が好きなんだろうな。人間が怖いと感じる事が多かった人生だけど、今は割と、誰かと関わるのが好きだ。
そんな感じで今年も歳を重ねる。まあまあ悪くない一年にしようね。