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▼2026/07/12:水の色 映り込んだ夜風吹く 陽炎煙って遠くが見えない

北海道も本州と似た梅雨のような天候だ。空気中の水蒸気が多過ぎて汗が蒸発しない為、只管に蒸し暑い。とは言えこれを書いている今は窓を開けて夜風を部屋に通せば扇風機も要らない程度に涼しくなってくれている。所詮は『梅雨の贋作』と呼んだほうがいいかもしれない、仮初のそれだ。
昼間こそひどく蒸し暑いが、最高気温は三十度を下回っているのだから本州以南の皆さんからすれば「甘えるな」とのお叱りを受けそうである。何処だったか、四十度近くまで気温が上がっている地域もあると聞いた。今年の札幌は比較的過ごし易い。湿度が例年よりも高いだけで、八月以降はどうなるか分からないが今の所命の危険は感じていない。去年が異常だったのだろう、何と三十年以上生きている人生で初めてクーラーが我が家にやって来るくらいの気温だった。となると今後が少し心配だが、お盆も過ぎた頃には灯油のテレビ広告が流れる北の大地なので、秋のお彼岸の頃には正に『暑さ寒さも彼岸まで』となるのが目に見えている。

夏も本番な訳だけど、ダイエットは今月に入って急に順調になった。今年に入って幾らかの休止期間も挟んでいても2キロ以上落とす事が出来た。体脂肪率は下がり、骨格筋率は上昇傾向。計測する時間帯にもよるが、最近だと私の身体の35%が筋肉らしい。職場で力仕事をするのにも慣れ、職場でも自宅でも筋トレをしている。食生活に蛋白質を足したくて毎日のように豆乳を適量飲んでいる(飲み過ぎると女性ホルモン関係で色々と問題らしい)。本当なら無調整の方が体に良いのだろうが、調整豆乳じゃないとあまりおいしくない。

そして最近気づいた。私の消化器官は乳製品にあまり強くない。生クリームやチーズは大好きなのだが、食べすぎるとお腹の具合が少し悪くなる。バターもあまり多くは食べられなくなった。代わりに豆製品や出汁の利いた和食が大好きになった。最近だと納豆に付属のタレではなくポン酢しょうゆと練りワサビを入れるのがお気に入りで、それをもち麦を混ぜて炊いたご飯に載せて食べる。お味噌汁は以前よりも薄味で茸やわかめをたっぷり入れ、油揚を入れたり豆乳を足してオリーブオイルを少量垂らす事もある。
ダイエットと節約を兼ねて自炊が好きなのはきっと予想通りだろう。職場でのお昼ご飯は基本手作りの冷凍作り置き弁当で、今日はポムドンビビンバ風にした。コチュジャンなどで甘辛く味付けしたノンオイルのツナ缶とフリルレタス、白菜キムチを載せたもち麦ご飯にほうれん草のナムルと温泉卵を添えるのがとても美味しい。お昼のお弁当を自分で作ると何がいいのかって、夜ご飯とはメニューが被らない事である。勿論節約が第一の目的ではあるのだが、自分の食生活を改善できている実感も手に入れられる。学生の頃は家庭科の成績が結構優秀で、これでも生魚を尾頭付きの状態から捌いてなめろうに出来るくらいの腕前だ。ただしほとんどすべてを目分量で作ってしまう為、正確な計量が肝となるお菓子作りやパン作りは不得手である。それでも今はダイエット向けのお菓子なら幾つかレパートリーが作れた。その気があればある程度の事は調べられるインターネットは偉大である。

最近はインスタグラム等で様々なレシピを知る事が出来るので、少しでも作りたいと思ったらとりあえず保存する。料理だけでなく『作りたいと思ったもの』は総て保存するかメモしている。そしてそのまま作るのではなく多少のアレンジを加える。応用が利くようになったのはこれまでの積み重ね故なのだろうが、基本を教えてくれたのはそう言えば誰だったのかとたまに疑問に思う。記憶をたどると母や小学生時代の担任教諭が思い出されるが、彼女等は幼い頃の私の好奇心を刺激する多くのものを与えてくれた。
私はゆとり教育を受けた世代だが、あの頃の小学生は時間に余裕があり、教諭陣も今ほど激務じゃなかったのかもしれない。作りたい物は沢山あったし実際に作ったし、図工や家庭科のテーマや課題も個性豊かだったように感じる。小学校5、6年のころの担任教諭が本当に素晴らしい人で、彼女が教えてくれた様々な事が今に生きている。授業も解かりやすくて且つ面白いし、田舎の公立小学校の割に(この書き方は幾らか失礼か)授業内容も充実していたように思う。寧ろ田舎だから自由度が高かったのかもしれないが。

夏休みの記憶では、暑い日差しが夕暮れと共に遠ざかって空気が藍色を帯びている様子を見ていたものがすぐに思い出される。枕草子でも言われているが、夏の夜は魅力的だ。あの頃とよく似た時間を過ごしていると、最近よく思う。嘗ての地元と今の札幌の気温は大体同じくらいで、違うのは田んぼが周りに無いからカエルの合唱が聞こえない事くらいかもしれない。ひやりと湿った風が吹き抜ける夜は、案外寝苦しさもそれでもでも無くて、夏と言う季節を楽しむには丁度いいくらいなのかもしれない。

なので、あまり暑くなり過ぎない事を令和の日本の天気を司る誰かに願っておこう。何事も程々なのが肝要、だって弦を張り過ぎた琴は良い音を立てないのだから。


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