▼2026/07/20:まず終止符を置いてみる 輪郭 隔てる鏡面 紺碧と日暮れ
今日は比較的涼しい。お休みなので自分との約束を果たすべく筆を握った。今週末までにイラストを一枚仕上げるというあれなんだけど、完成しました。納得のいく出来だと思う。下絵までは前に書いてあったから迷う事はほとんど無かった。塗りではそれなりに試行錯誤するから線画の段階では迷いは減らしておきたかったのでこの工程を踏んでいる。今回色合いを柔らかくしたくて主線を紫色で描いてみた、けど、アクリルガッシュで厚塗りする関係上線画はほぼほぼ隠れるからあんまり影響が無くて、次は別の画材との相性を試してみたいかな。私がカラーイラストを描く時はアルコールマーカーのコピックやターナーアクリルガッシュ、水彩色鉛筆やカラーインクで塗る事が殆どだ。コピックが一番楽に塗れる代わりに色数を或る程度揃えないと思い通りに描けなくて、高校生までは頑張ってお小遣いから費用を捻出していた。
今もそうなのか分からないけど、私が学生の頃は美術系のコンクールとかに応募して受賞すると、副賞として珍しい画材や図書券や図書カードが貰えたんだよね。それでほしい本や参考書を購入して、その分を画材代に回すとかよくやってた。画材自体が貰えるならそれで描いたり塗ったりしてたし。
本格的に絵を習って描き始めたのは幼稚園の頃で、『ピアノ』とか『バレエ』とかあの頃の小さい女の子のやりたい習い事のほとんどがことごとく却下された中で唯一両親の許可が下りたのが『絵画教室』だった。其処から毎日何かしら描いてる時期がずーっと続いて、大人になった今でも描きたいものが多い人生。
いまでこそ漫画絵を描いてるけど、絵を習いたいと感じたきっかけは油彩画だ。油絵の具で描かれた色んな絵画を見て憧れたのが始まりだったと思う。思い返すと小さい頃から美術館や博物館によく連れて行ってもらってたんだよね。いろんなものを見て、家に帰ったら買って貰った画集を開いたり、真似っこして描いてみたりする。
中学校では当然のように美術部に入った。でもその頃にはすっかり漫画の道の方が魅力的に思えてしまっていて、部活も美術部と言う名の漫画研究部だった。ただ、デッサンや風景画、静物画は美術の選択授業で沢山こなしていたから実力が無かったわけじゃない。うちの中学は毎年二学期を迎えると選択授業で『美術』『家庭科』『音楽』のどれかを選択して本気で取り組む必要があった。全部実技系なのは多分うちの学校が面白い先生に恵まれていたからだと思ってる。だから文科系の部活にも気合いが入ってた。
前にも書いたかもしれないけど、美術部には顧問が複数いた。一人は要支援学級の先生で、残りの二人は英語の先生。片方はたまたま美大を出ていた英語のALTの先生で、彼は日本語と英語を混ぜて美術部にデッサンや色彩の基本を教えてくれる。彼が日本語で伝えたい時に訳してくれるのが日本人の英語の先生。遠近法とか寒色とか暖色とかは当時のALTの先生の日本語の語彙にはなかったらしい。それでも本場の技術を教わるのは結構楽しかった。専門学校に進学してからも役に立ったし。
前述のコピックを使い始めたのも中学生の時。初めて使った時は『なんて使いにくい画材なんだ』と驚いた。アルコールインクの滲み方がこれまでに使ったすべての画材と違い過ぎて、まあはみ出るし手は汚れる。でも使い慣れれば圧倒的に鮮やかな色調で塗れるし、乾くのも早くて便利で面白い。一年くらいしたら使いこなしてたと思う。問題は価格だけど、うちの両親は私がいくら画材にお金をつぎ込んでも怒ったり嫌な顔はしなかった。本気で絵の道に進もうとしてるのを応援してくれたらしい。
中学の美術の先生は何でかサッカー部の顧問で、生徒指導の先生だけどユーモアがあって面白くて、序でにイケメンだったのもあって大人気だった。年齢的にはイケオジと言うべきかもしれないけど。目が光に弱いって言う理由でサングラスを掛けて授業する、スーツが似合って髭も似合う人だった。で、その彼に私は目をつけられて(見込まれたと云うべきか)、授業や写生大会で描いた絵の出来が良い場合は事前通告なしにコンクールへ出品される。他にも何人か同じタイプの生徒達が居た。部活で描いた絵(主に習作)でも勝手に応募されて勝手に受賞して、次の授業で副賞と賞状と共に返される。その頃の学校指定の標準画材がターナーアクリルガッシュで、って事は二十年くらい同じ画材を使い続けている事になる訳か。
三つ子の魂百までというか、雀百まで踊り忘れずというか。
絵画教室は専門学校入学まで続けたんだけど、美術系の専門学校にはバケモノみたいに絵が巧い子も居れば、目的は無いけど何となくクリエイティブな事をしたい子、高卒で働くのは何となく嫌だ、みたいな子、色んなタイプが居た。私は多分どのタイプでもない。バケモノみたいに巧かったわけじゃないけど目的自体ははっきりしてたし、平均から較べると下手な方ではなかったと思う。そしてとにかく量をこなしてた。たまたま交通機関の関係でクラスで一番最初に登校しては授業の課題を進めて、終わったら自主課題に取り組むか友達のアシスタントをして、放課後も居残って描いてた。与えられた課題は全部、期限よりかなり前に完成させて提出してた。お陰で二年間一度も〆切を破らずに済んでる。
何だろうね、『〆切』って言うワードに入れ込んでいるというか、こだわりがあるんだと思う。間に合ってこそ『作家』だという意識が早くからある。コンクールも〆切はあるし、学校以外の活動(主に同人誌)の原稿でも同じだし。
今でも〆切が無い事にやる気を維持したまま取り組むのがあまり得意じゃない。期限があると其処から逆算して取り組めるってことでもある。だからまずは終点を決める。そうすると始点も決まるんだ。おのずと過程も推測できるから、いつまでに何をしたらいいか分かって安心する。逆に言うと、先が見通せない状況は苦手。だから今も、趣味の活動でも〆切を設定してる。勿論仕事のシフトに鑑みて余裕を持たせて決めるけど。
イラストも小説も、年間でトータルしたらどれくらい書いてるのかな。働きながら趣味で創作って、時間とともに体力が無いと難しい。時間は作れるかもしれないけど、体力は作るというより養って身につけるものだし。だから今の方が楽しんで描けてるのかもしれないね。今日もこの後は筋トレタイムだし、筋力があるから座りっぱなしでも疲れにくい。
今日は肩回りと下半身を強化しようかな。体幹トレーニングもやりたい。軸があると何事もぶれずに行けるじゃん。ぶれない方が格好良いからさ、ストレッチの後はまず、プランクだね。