▼2021/08/20:化け物と呼ばれてみたい。
夏の暑さにやられる日々が漸く終わりを告げようとしているか。私が住む北海道も三週間ほど異常な暑さを記録する日が続き、筋肉トレーニングだのスキンケアだのが面倒くさいどころではない生活となっていた。しかし少し前から涼しく快適な日も増えてきたので如何にか持ち直した。その前に夏の新作のお洋服を購入したのだが、それには願掛け≠籠めている。
お正月明けのブログで『ダイエット』を目標として掲げたが、結論として、全然巧くいっていない。けれども現実を示す体重計に乗るのをやめるとそこで試合終了だなと今朝も乗った。目を覆いたくなる数値だが、自分の不摂生が原因だ。
今年の年末までにどれくらい痩せられるか。
一度半年で大きく体重を落とした経験があるが、あの頃とは年齢も環境も違う。共通しているのは『悔しい気持ち』が根幹にある事。以前は実父の発言に負けん気が湧いた事がきっかけだったが、今は『お気に入りのお洋服が入らなくなった事』が悔しさを感じさせた。周囲からは見た目は大きく変わっていないとよく言われる。ダイエットなんてしなくて良いとも。けれど、毎日ともに過ごす家族は私の体型を良く知っているし、私の生活習慣も知っている。故に応援しつつ放って置いてくれている。お洋服を着れば我ながらセンス良く着こなしているように装っているが、裸になれば弛んだ贅肉がお目見えだ。
今年で二十九歳になった。三十歳へのカウントダウンが始まった。なんとしても、この一年で身体を変えなくてはならない。なので現在の自分の体型では着こなし切れないお洋服を買った。痩せたら格好良く着こなせるに違いないピタッとしたシルエットのパンツ。薄めのグリーンとシルエットの綺麗さに惹かれ、試着をすれば如何にか入る。トップスで隠せば見られない事はない。けれど、私はこれにトップスをインして着てみたいのだ。ハイウエストなデザインで脚も長く見える。オフィスカジュアルにも良さそうだ。未だに就職が決まっていない私には少々高額な買い物となったが、これからに期待して諭吉を召喚している。
一時、ダイエットしか目に入って居なかった頃は総てをダイエットに結び付けていた。食事を改善しようと自炊を始めた時も、栄養バランスの前に摂取カロリーを計算していた。憑りつかれたようにジムに通って運動して、自宅ではラジオ体操を本気で行い、スクワットや腹筋、ストレッチまでやらないと安心できなかった。毎日三回体重計に乗り、数値が減れば喜び、増えれば原因を考える。不思議と、増えても悲しくなることは無かった。増えると言う事は何かしらの原因があるだろうと冷静に考えられる余裕は初めからあった。
今もそれはあまり変わっておらず、多少増えてもショックは受けない。何より思い当たる原因に『あれはやっぱり良くなかったか…』と不甲斐無さは覚えるが。
新型コロナウィルスのワクチンの二回目の接種を終えて、なかなかに激しい副反応があり、運動が出来ない状態に陥った。しかし具合が悪くて寝てばかりいると夜食やおやつを食べる機会も減る。おかげで体重は増えなかった。そして思う。必要以上に食べなければ肥らないのだ。何を当たり前のことを、とお思いだろう。しかし私は時折、お腹が空いていないのに気分で食べたり、『あの味で口を満たしたい』との衝動に駆られて間食を口にしてしまっていた。自然と摂取カロリーは積みあがる。肥るのも当たり前だ。
その時の気分や『食事の時間になったから』『家族も食べているから』と本能以外の理由で食事をするのは人間だけだ。野生動物達は必要な時にしか食事をしない。故に美しいのだ。何も気分やその場の雰囲気に合わせて食事を摂るのが絶対にいけないとは言わない。しかし、肥りたくないなら、痩せたいなら食事量のコントロールをしなければ。
だから、お風呂上りにアイスを食べたいけど、我慢。お腹が空いたならナッツを少量つまむかインスタントの味噌汁を飲むようにしている。甘いものが欲しいなら季節の果物を適量、適切な時間に食べる。朝ご飯はしっかりと、でも食べたくない時には豆乳ラテを飲んでタンパク質と脂質と炭水化物を程よく補給して。熱中症対策で水分と電解質も摂っておきたい。
最近の朝食の定番は卵かけご飯だ。完全栄養食、物価の優等生と呼ばれる卵でバランスの取れた朝食が叶う。ありがたい事に食事を用意してくれる人がいる生活を送っているので、夕食は結構品数が多く、野菜も肉も魚もバランスよく食べられる環境だ。果物も結構食べる。夜食や間食さえしなければ理想的な食生活になると副反応に苦しみながら思った。思い返せば砂糖を使った炭酸飲料はほとんど飲まないし、インスタント食品もほとんど食べない。しかし、夜にYouTubeで動画を見ながらの間食が辞められなかった。面白い映画にはポップコーン、とばかりに菓子パンを食らっていた過去の自分をハリセンでしばき倒しに行きたい。
副反応が収まり、私はまず頑張って体重が落ちた時のご褒美を設定した。年が終わるまでに体重が目標まで落ちたら、年始のセールでケイトスペードのバッグを買っていい。おやつやデザートを我慢してお金を貯めて、念願のブランドのバッグを買う。私らしい考えだ。(次点でオリビアバートンの時計も候補に挙がった)
何より、先述のボトムが格好良く着こなせれば自己肯定感は爆上がりだろう。今から楽しみだ。
三十歳はすぐにやって来ると思い至った時、私は通っている就労移行支援事業所で利用者のかたに年齢を訊かれていた。「二十九歳です」と答えた時、相手は大抵「もっと若いと思ってた」と言う。服装やメイクにもよるが、今の私は二十代前半から半ばに見えるらしい。
もし、この状態をもっと長く保てたら。
永遠の若さに興味はない。しかし若々しい女性≠ノは興味がある。年をとっても瑞々しさを保っていられたら、きっと楽しみが増える。コーディネイトの幅も広がるだろう。そう考えただけで心が弾むのが分かった。美魔女と呼ばれたい気持ちは一切ないのだが、実年齢よりも大幅に若く見える一般人で美しい人は存在する。そんな人は何と呼称すれば良いのか分からないが、もしも私がそうなれたなら親しい人に『ずっと見た目年齢が変わらないね。化け物みたい』なんて評されてみたい。勿論、良いニュアンスで言われるときに限るけれど。
その為に今日もおやつを我慢しブラックのコーヒーを飲みながらこれを書いている。クローゼットに眠る今は着られないお洋服達と少しでも早く再会できるように、筋肉トレーニングのメニューを考えながら。