▼2022/07/23:純度が高まる夏
二週間ぶりに自室の掃除をした。ついでに要らないコスメも断捨離したら、出てくる出てくる使用期限がヤバそうなコスメとそのサンプル。貰った際に使ってしまえばいいものを溜め込んでおくからこうなるのだと自分に言い聞かせるが、まあこの溜め込み癖は多分治らない。部屋中の埃を拭い水拭きと乾拭きをし、掃除機をかけてコロコロも掛けたら気分もさっぱりした。やはり『部屋の乱れは心の乱れ』なのだろうか? そもそもそこまで乱れてもいなかったが。最近また本をぽつぽつと購入したせいで本棚のキャパシティがいっぱいいっぱいである。相変わらず美容やコスメの話が好きでよく購入するが、最近新刊が出たメイクの解説本が面白い。『メイクはただの魔法じゃないの』と言う書籍だ。六多いくみさん著の漫画作品で、初心者向けの『ビギナー』と中級者向けの『テクニック』がある。両方とも二巻まで発行されていて、何処で知ったのかは忘れてしまったがネットでも一部話題らしい。
ビギナーの方は『世界で一番わかりやすくメイクを解説する本』と言った感じで、本当に初歩の初歩から優しく教えてくれるメイク及びスキンケアの入門書と言えると思う。スキンケアコスメの選び方とか、そもそも自分の肌は何肌≠ネのだ? との疑問に答えたりとか、メイクをしようと思ったら手始めに何から取り組むべきなのか、とか。個人的に一番参考になったのは、基本の眉の描き方だ。一昨年化粧品検定を受験して合格したのだが、教本を読む前にこの漫画で学んでいたのでスムーズに理解できたのだ。
合格後に当時通っていた就労移行支援事業所にて女性のメンバーさんにメイクのプレゼンテーション≠行なった。その頃私は美容業界に就職したいと考えていて、メンバーさんは就職活動で役に立つメイクを知りたかったので双方に利益があるからと美容部員とお客様≠セと想定してタッチアップめいたメイクの解説を行なったのだ。事前にメンバーさんにはアンケートに答えて貰ってメイクの悩みをヒアリングしたうえで臨んでいる。彼女の悩みは『メイクをしていてもメイク感が出ない事』『目元のくすみと茶ぐまが気になる事』だったので、私は先程の書籍を参考に『眉、睫毛、頬、唇の四つにポイントを絞ってメイクをしてみる事』『メイク落としの際には目元を擦らず落とす為にポイントメイクアップリムーバーを使用する事』を提案した。
メイクをする際、よく言われるのが『眉は顔の額縁みたいな存在である』だ。眉の形や毛並みが整っていれば、それだけで顔立ちがはっきりするしメイク感がアップする。その際顔のパーツの大きさや位置で綺麗な眉を各ガイドラインが分かるのだが、多分言葉だけではイメージしにくいだろうと考えたので、私はメンバーさんの似顔絵を描いてイラストで解説する事にした。かなり喜んでもらえてとても嬉しかったが、それ以上に支援員の方が喜んでいて、そのイラストはスキャニングされて記録に残されたらしい。美術系で良かったなと思う。
勿論ベースメイクも大切だ。メンバーさんはCCクリームのみでベースメイクを済ませているとの事だったので、コンシーラーとフェイスパウダーを使う事をお勧めし、そうすると顔色が均一になるので血色感を足せば更にメイク感がアップするからとチークカラーも勧めた。最後にリップを丁寧に描けばそれだけで好印象なメイクに出来るし、彼女に買い足して欲しいコスメも最小限に出来る。出来上がりは支援員の皆さんにも好評で、メンバーさんにも喜んでもらえて私も嬉しかった。最後に『ドラッグストア等で購入できるお勧めコスメ一覧』をお渡しして終了したのだが、彼女は私よりも先に就職が決まり、仕事の為にメイクに役立っているらしいと聞いてガッツポーズしたのも良い思い出である。プチプラで使いやすいコスメを紹介する文章は、書いていてとても面白く、データは印刷して記念に残している。
ちなみに、目元のくすみや茶ぐまが気になる人の多くが、目元を擦る癖があったりメイクを落とす際に力を入れ過ぎている傾向にあると考えている。と言うか、多くのコスメ関係の皆さんがそうだと指摘している。くすみや茶ぐま等の色素沈着に関わる物質の一つがメラニン色素だが、これは紫外線を浴びたり皮膚を擦ったりすると活性化するのだ。元々メラニン色素は皮膚を守る為に作られる日傘のようなもので、それが少ない白色人種は黄色人種よりも皮膚癌になりやすいと言う。つまり、メイクを落とす為に擦り過ぎるとメラニン色素は増えてしまう。それがくすみや茶ぐまの素となるのだと私は解説した。アレルギーを持っていて痒みの所為で目元を擦るのも同じことだと言うと、支援員さんが「私それだ!」と驚いていた。意外と知られていない事実だったらしい。
こう言う知識を貯め込み時には発信する事で喜ばれると、もっともっと勉強して色んな知識を身につけ、それを発信して誰かに喜んで欲しいと思う。今私は販売職に就いているが、その仕事で役に立つ資格の勉強を本格的に始めようとしている。以前合格した『登録販売者』よりも難しい資格だが、やって見せる。
最近、仕事でお客様に熱中症対策グッズを販売する際に前職で得た様々な対策をお伝えしたら「丁寧にありがとう」と言って貰えた。嬉しい。そして楽しい。私はやっぱり接客が好きなのだ。お客様に喜んでもらえると本当に嬉しいしこれは生き甲斐だと思える。
両手に商品を持ったお客様が居たので買い物籠を渡しに言ったら、以前何度か店に来てくれているお客様で、少し立ち話をして盛り上がったところを上の人が見て『お客様と友達になれてるね』と評価してくれた。うちの店の目標の一つが『お客様と友達になる』なのだ。友達を増やすとは、ファンを増やす事に繋がるらしい。なので、一見商品とは関係ないお話で盛り上がっていても怒られない。お客様が『楽しかったから、またここに来よう』と思ってくれれば成功と捉えるのが今の店の方針である。以前はお客様に話しかけるのが怖かったのに、今はそれがとても楽しくワクワクする行為になった。
最近だと声を掛けやすい店員になったようで、一人のお客様に対応したら次々と声を掛けられることも多い。遠くから「店員さーん」と呼ばれる事も増えた。それだけ販売員らしくなったのだとしたら、とても嬉しい。実は店がリニューアル準備中なので、オープン後は忙しくなると思う。でもその忙しさが少し楽しみでもあると夏の午後にしたためている。