キョロキョロと慌てて周囲を見渡したけど誰もいない。
この写真は最近の…。
考えただけで気味が悪い。怖くて怖くて手が震える。手紙をゴミ箱に投げ捨て、エントランスを飛び出した。




 隣のお巡りさん  14  





「それってかなりヤバイんじゃない?」
ずずいっと接近する密璃さん、いつ見ても可愛い。まつ毛が長くて吸い込まれそう。


「不死川さんには相談したの?」
「それが。。。」



先日起こったことを話し、今はお世話になってないというと、密璃さんは動揺するし、小芭内さんは額に手を置いて深いため息。ちょっとごめんね、と言われ夫婦で奥に行ってしまった。そして何やらコソコソ。


((それって嫉妬よね?名前で呼ばれたかったってことよね??))
((ああ、おそらくそうだろうな。不死川も子供じみたことをして恥ずかしくないのか))
((二人には申し訳ないんだけどキュンキュンするわぁ〜!))
((それは二人が成就してからにしよう。それより今はそのストーカーの犯人のことだ。かなり悪質じゃないか))


戻ってきた小芭内さんが話してきた。



「それこそ不死川に相談したらどうだ。あいつが専門だろう。また頼ってみればいい。どうして相談しない。」

「それは…」



そう簡単に言いますけど、怖いんです。また忙しいと、突き放されたらと思うと。
優しい不死川さんだから、きっと断れない。
私なんかよりほかに助けを求めてる人はたくさんいる。
迷惑をかけたくない。


「でも何かあってからじゃ遅いわよ?かなり怖いわ。だってこんなに間近で見てるってことよね。。」



確かにそれもそうだ。
写真は、撮られてる角度も様々だった。歩いて帰っているとき、出勤中。家に入るとき。ついて回ってるってことだもんね。。



「じゃぁ玄弥さんに。。。」
「やめておけ。余計にややこしくなる。」



ややこしい?でも玄弥さんにも迷惑かけるわけにもいかない。


なんといって答えもでず3人でため息。もはや何で悩んでいるのかもわからなくなってきた。
こんな時、不死川さんならどうするかな?
どんなアドバイスしてくれるかなってどうしても考えちゃう。




「今日は送るわぁ〜だって危ないもの!」

そういって蜜璃さんと小芭内さんが家の近くまで送ってくれた。相変わらずの丁寧な運転。車内では夫婦で会話してた内容が可愛らしくてほっこりした。この2人、ほんっと素敵な夫婦だなぁ。


「何かあったら迷わず言うのよ!」
と手をぎゅっと握ってサヨナラしてくれた。
親身になって聞いてくれる人のありがたさを感じ、今日は胸がじんときたなぁ。
都会にきて、こうやって心配してくれる人は初めてで。ちょっと嬉しかった。
小芭内さんも少し言い方がきつい時もあるけど心配が故のこと。それは伝わる。


そういえば、不死川さんが連絡先教えてくれたのも、買い出しも心配してくれてたのかな?

仕事だ、と言っていたから、私の勘違いかもしれない。

玄弥さんから兄貴にとって大事な人って言ってくれたのは素直に嬉しかった。
それだけで、充分なの。
久しぶりにベランダにでてみる。
不死川さんは、やっぱりいなくて、ちょっとさみしいけど。

あとは自分でなんとかしなきゃ。






End







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