夜22時。ベランダにて引っ越して数か月出くわさなかった隣人さん登場。
まさかの男の人でした。
隣のお巡りさん 01
「こ、こんばんは…」
「…。」
無視!無視!勇気を振り絞って声かけたのに!よし、酔いの勢いもあるし、挨拶しとこう。
「あの、私、」
「、、缶。」
「え?」
「缶落ちるぞ。」
「えっあ…。」
慌てて手元をみると缶が落ちそう。危ない、ここはマンションの七階
「落としたら大変だぜェ…」
「すみません…」
今度こそ!
「私隣に引っ越してきたものですがお菓子買ってたんですがなかなか出くわさず食べちゃって、、、これなんですけど…い、、りますか?」
と息継ぎなしで言ってみた。そして差しだしたお高めのお菓子。震える手。
「…チッ」
最後に舌打ちして部屋に戻っていった。そりゃあピシャアアアと効果音が入りそうなくらい勢いよくドアを閉めて。
…
・・・・・・・
なんてやつ!!!!!
まぁ私もちょっと失礼だったか?そりゃお酒片手に食べかけのお菓子だもん。
今度会ったら謝っとこう。といっても会うこともあまりないよね。
「あ、いい匂い。結婚してるのかも!」
残りのお酒をぐいーっと飲んだ。仕事後は最高でして。もう一本飲んじゃいたいけど。
なかなかのほろ酔いで眠りについた。
*****
嫌な、夢をみる。今でもたまに。
きまってあの時のことだ。
あの、ひたひたという足音。立ち止まればしない。走ると走ってくる。
でも振り向くことができない。
(家まであと少しなんだ、もう着く、)
顔は、見えない。見たくもない。きっと男の人
(鍵、鍵!!!!)
「「ガシッ」」
とたんに腕を掴まれる、あぁ、もう終わった
「!!!ッはぁ・・・・またこの夢だ・・・」
じんわりと滲む汗に外はもう、うっすら明るい。
End
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