「そのようなことは、プライバシーがありますのでお教えできません」
「ですよね…」
ガックシとうなだれる。そりゃぁ、教えてくれるわけないもんね。
お隣さんがどんな人か。
そこが一番‘肝心‘な条件なんだけどなぁ…


隣のお巡りさん  02  


「隣にどんな人が住んでるか教えてください!」
ガバッと頼んでみる!それはもう豪快に頭を下げる。
「それはちょっと…」
「男?女?それだけでもいいですからぁぁ…」
不動産の担当の人もあきれ顔だ。今日は新居探しに来ている。
オートロック!1階以上!職場の近く!
そしてお隣さん。以前のストーカーの犯人はおそらく隣の住人。
本当は女性専用マンションがよかったけど…そこまでお金はない!ちょっとお高めでいい部屋があったものの、お隣さんについては未だ不明。
「あ、、でも。。」
「でも?」
「ある意味‘安心‘ですね。この人」
そう意味深な言葉を残してきたものですから。もうここに決めた!


*****



そういって勢いで引っ越してきたけど。出くわした人はなんと
「ヤクザ???」
目つき悪いし舌打ちするし無視するし怖い。。絶対そうだ!ある意味安心?
強いから?と自問自答するけ一目みただけではわからないもんね。

そう思いながら帰りを急ぐ。今日は残業が多くて遅くなってしまった。
「早く帰ろ、、」
と急いでいた矢先、目の前に見覚えのある。。
あぁ、、思い出したくもないあの顔。
以前頭を悩ませていたストーカーに似てる。あのお隣さんに。

「な、、んで。」
足がガクガクと震える。見間違い?もしかして職場も知ってるっていうの?
振り返って確かめたいけど怖くて振り返れない。
(とりあえず、逃げなきゃ・・)
ヒールで足が痛い。靴を手にもってがむしゃらに走った。
でもどこに走ればいいの?家を特定されたら怖い。
そもそも巻いたの?どこにいるだろう。。。不安が頭をよぎる
とりあえず公園のトイレに駆け込んだ。

(動けないよ…)
足も痛いし心もぐしゃぐしゃ。いろいろとフィードバックしそう
足音聞こえる。まさか??怖くて耳をふさぐ。もうだめだ…


「おい、、、おい!!!」
ポンと肩に手を置かれた。

「っきゃあああ!!」
ビクッと体が跳ねた。


声が違う。見上げたそこには
(と、隣の??)


「どうしたんだァ…」

そこにはお巡りさん姿のお隣さんが立っていた。



End




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