あれ?ここは…
気づいたら見慣れた天井。でも少し違う。
部屋のにおいも、、、
ガバっと起きるとベッドには手を握ったまま横に密璃さんがすやすやと寝ていた。
リビングのソファには小芭内さんも。
もしかして、もしかしなくてもここは。。
(実弥さんの部屋!?!)
一気に冷や汗がでてきた
隣のお巡りさん 17
外はまだ少し暗い。部屋を見渡すとやっぱりそうだ。
作りは私の部屋と逆。紛れもない実弥さんの部屋だ。
(あわわわわわベッド!!)
この寝ていたベッドは実弥さんの!?
ということはこの着ている服も…?
考えただけで恥ずかしくて爆発しそう。彼氏の服ですら着たことないのに!
悶絶していると、むにゃむにゃと密璃さんが起きそう。
「あの…」
パチッと目が開いた。相変わらず可愛い。
「・・・タケちゃんーーーーーーー!心配したのよおー!」
わーんわーんと抱き着かれると、徐々に昨日の出来事を思い出してきた。
「何事もなくてよかったわぁぁ!」
声を聞きつけて少し不機嫌そうな小芭内さんも起きてきた。
「不死川に感謝するんだな。あいつがお前をここまで運んできた」
「そうなのぉー!不死川さんから連絡をもらってね、来たらびっくりしたわよー!」
「運んだもののどうすればいいかわからなくて、とりあえず女性に、となったら密璃しかいなかったらしい。とんだ迷惑だ、おまえは…本当に…無事でよかった」
小芭内さんの困った顔をみたら涙がでそうになった。
となるとこの着替えは…?
「あ、安心して!私が着替えさせたのよ〜!」
「でも、これ」
「着替えさせるのがなくてな。不死川のクローゼットを勝手にあけた」
「ごめんねぇ!私の持ってこようと思ったんだけど、急いででてきたから…」
よかった!実弥さんにこの貧相な胸を見られるとかそんなのはなかったみたい。
「あのあと煉獄が捕まえたらしいが、そのあと不死川がボッコボコにしたらしい。今は警察に引き渡して、、」
と説明をうけているとガチャと、ドアが開いた。
「・・・」
めっちゃ不機嫌な不死川さんが入ってきた。
「密璃、帰るぞ。俺たちは邪魔だ」
そういって秒で帰って行った夫婦。実弥さんのベッドにまだいた私はあわてて飛び出てきた。もちろん、実弥さんのトレーナーと短パンを履いて。
「実弥さん、あの、これ、ごめんなさ」
「おまっ、、、何着てやがる!!!!」
すぐ近づいて来た実弥さん。しばらくじーっと見られる、お気に入りの服だったかもしれない!また怒られる…
「あわわわあわすぐ脱ぎますから…!!」
そういってトレーナーに手をかけた、けど阻止される。
じーっと見られて大きなため息。ガシガシと頭をかいてる。
「あーーーーーーーー…。クソッ…そのままでいい…」
まぁ座れ、とソファに誘導された。
言われるがままについていく。自販機で買ったのか?ペットボトルのミネラルウオーターをくれた。
「気の利いたやつがなくてよ…」
滅相もございません、、すぐ帰ります…
いただいたお水を飲むと、からからの喉が潤っていく。
「なんで公園に行った」
じっと真っすぐ見てくる。この目からは逸らせない。
「犯人に、ムカついたから…」
「おめぇバカか。本気にして行くやつがどこにいる。」
「一応ボールと防犯キーホルダーは持って行ったんですよ!」
と自慢げにいうと頭をポカと叩かれた。
「もう一人で行動すんなァ。なんかあったらすぐ相談しろ」
「え…?いいんですか…?」
「・・・」
だんまりな実弥さん。
だってこの前は忙しいって言ってた。
「無理されるんじゃないかって、忙しいのに。迷惑かと思って…」
「ああーーー…もういいんだよ。いつでも頼れ。じゃないと、」
ゆっくりと端正な顔が近づいてくる。
「へ・・!?実弥さ…」
(心配でどうにかなりそうだァ…)
そう呟いて動かない。顔は私の肩につっぷしたまま。
見るとスースーと寝息が聞こえてきた。
少し汗ばんだ実弥さんに男性を意識してしまってどうしようもない。
ドキドキする。どうしよう、心臓が出てきそう…
「!!!疲れたかな…」
そうだよね。あんなことがあってさっき帰ってきたから徹夜だしね。
ゆっくりと離れて寝室に向かう。
ベッドは私が寝てたあとそのままになっていて。
さっきまで自分が寝てたことを思い出してカーっとなった。
いかんいかん
「これでいいかな」
私がかけられていた薄手の毛布をかけて実弥さんの部屋を出た。
【起きたら連絡ください】
そうメールして私も自分の部屋へと戻った。
End
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