「聞いたわよお〜!タケちゃんおめでとう〜!」
お店の奥から飛び出してきた密璃さん。思わず抱き着いてしまう。
ふわっふわだ。
「まったくお前らときたらここまでくるのにどれだけ迷惑がかかったと思っている…」
そう言う小芭内さんもちょっと嬉しそうだった。
「今日はお祝いだわぁ〜!」
早く早く!と手招きされるがまま中へと入った。
もちろん実弥さんと一緒に。
彼氏のお巡りさん 25
「今日は派手に飲むぜ!おまえら俺に感謝しろ!崇めたたえろ!」
豪快にジョッキをかかげてずいずいっと近づいて来た。
「う〜ず〜い〜さ〜ん〜!」
私はこの人に一発くらいぺちっと、かましたいくらいだ!
「お?なんだぁ?タケ感謝しろよ!俺が小細工したから付き合うことになったんだろ!」
「まぁ、、それもそうですけど!」
でもこちらは余計な気をやったわよ!
そのおかげかもしれないけど…
といって腕をつねろうとしたけどできなかった。筋肉マンめ!
「犯人も捕まったし、ダブルでめでたいな!」
「相変わらずクソでかボイスだなおいィ」
「すまん!生まれつきだ!怪我も完治で何よりだ!」
宇随さん含む三人でわちゃわちゃしてるのを見ると本当にとても楽しそう。
「「「二人にかんぱーーーーい!」」」
宇随さんの乾杯コールで飲み会が始まった。
お祝いがしたいから!と言われ来たけどこの人はただ飲み散らかしたいだけじゃないの?
と怪訝そうな顔で見るけどお構いなしですよね、この人は。
「どうも〜」
ほどなくして玄弥さんの声が聞こえた。着いたみたい。
「タケちゃんもどうぞ!たくさん食べましょう!」
顔とは裏腹にたくさんの食べ物を吸い込んでいく密璃さんに驚き。
でも本当においしそうに食べてるから気持ちがいい。
「密璃さんと小芭内さんには相談にのってもらって、ありがとうございます」
「いいのよ〜!不死川さん、とっても優しいわよ」
「なんとなく、それは…はい。私なんかでいいんでしょうか」
「タケちゃんとても可愛くて素敵よ。お似合いだわ!」
密璃さん、いつもありがとう。暖かいなぁ
「よかったなマツ!!」
「煉獄さん!いつぞやは本当にお世話になりました!」
「うむ!解決して何よりだ!不死川は分かりづらいがマツのことが気になってしょうがないみたいだったぞ!」
「な゛!!煉獄てめェ何話してやがる!」
(((わかりづらい?めっちゃわかりやすかったぞ二人とも)))
と頭で何名か思ってることはさておき。。
「兄貴をよろしくな、」
そう言う玄弥さんはどこか寂しそうだった。
お兄ちゃんっこだったのかな?多分そうだよね。
「何かあったら相談させてね!」
「いや、遠慮するよ。殺される。」
殺される?なんでかな?
コソコソ話すと向こうからズカズカと実弥さんがきた。
「近ェ。」
ずずいっと引きはがされた。
「で、どこまでいったんだおいい〜」
「それ、セクハラですよ宇随さん」
「どこか旅行に行ったのか?」
「おーい、誰か煉獄をあっちにやってくれ!」
「好き同士の男女だもんなぁ…しかも隣に住んでるとなるとさぞやr」
「ばっかてめェぶっ殺す!!」
乱闘だー!と玄弥さんが叫んでいる。
こんなに心の底から笑ったり騒いだの久しぶりだった。
「帰るぞォ」
「あ、はい!」
「なんだぁ?お持ち帰りかぁ?」
「家が隣だから仕方ねェだろ!」
まだ飲むぞー!と意気込む宇随さんの足元には潰れた煉獄さんと玄弥さんがいた。
かわいそう…
「片付けしないと」
「いいのよ〜!二人はまっすぐ帰ってね!」
頑張って、と謎の応援をされて追い出された。
「楽しかったですね!」
「騒ぎすぎだァ…特に宇随、タチが悪ィ」
くすくすっと笑うと同時にふらつく足元。
やばい、ちょっと飲みすぎた?
「大丈夫か?」
「ちょっと飲みすぎましたかね、これくらい平気です。」
夜の空気に酔ってほてった顔がちょうどいい。
「ほらよ。」
ん、と手を差し出された実弥さんの方を見たら、ちょっと照れてる。
荒々しいのに、とても優しい握り方。
少しごつごつした手はとても心地よくて好きだ。
二人手を繋いで帰った帰り道。
今まで何度も通ったけど今日はとても特別な気分がした。
End
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