スマホのグループラインが鳴り響く。
通知…10件。
そのグループの名は"北高バレー部集まれ!"
地元の後輩から招待がきていたのは知っていた。
懐かしさについつい参加したら卒業以来の先輩後輩がズラリ。
近状報告だの結婚しただの飛び交っていて、みんな元気そうで何よりだったんだけど…
久しぶりに会いたい!の一言から集まる流れになっている。
行きたい…行きたいんだけど
当然グループ内には七海先輩もいて。
まぁー何も発してないけど…
実弥さん…なんていうかな?
旦那さんにプレゼン!
会社の前で立ち止まる。
参加の返事はとりあえず後回し…と思ったけど催促の連絡がきている。
まぁー予約とかの都合があるもんね…
よくよく考えると前に友達と夜ごはんにいったときも色々と話してきたしなぁ…
甦るこの前のこと。
友達と飲みに行きたいと話すと…
「帰りは何時だァ?迎えにいく」
「そんな遅くはならないと思いますけど…何時かわからなくて…」
「9時。」
「9時!?」
「…あんま遅ェと心配すんじゃねェか……10時な」
「はい!」
「友達って…その…」
「会社の」
「……男いねーのかよ」
ぽつり、と男の有無を確認する実弥さんの顔を見るとバツの悪そうな?怒ってるような?照れてるような…
ちょっと可愛い。
「…女子会です!実弥さんそんな顔してどうしたんですか?」
「うるせー」
でも飲んでる時も何度か大丈夫か?気分悪くないか?とか連絡来てたなぁー
心配性なのは百も承知だけど。
話してみよう。
悶々と脳内で考えること数分
会社の近くのコンビニへ向かうともう実弥さんのお迎えが来ていた。
「すみません!待たせました?」
車のドアを開けるとラフな格好の実弥さん。
「今着いたところだ。遅かったなァ…」
季節は秋。
肌寒くなってくるころだ。
「ひゃっ!」
「冷たくなってる…外冷えてたか?」
急に頬に感じる暖かさ
実弥さんの両手がほっぺを触る。
「いひゃい」
「やわらけー餅みてェ…」
ぷにぷにと遊ばれる我がほっぺ。
終わったかと思いきやいきなりさらに暖かいものが。
というか熱い!そこのコンビニで買ったであろうホットココアをペタッとしてきた。
「わぁー嬉しい!ちょっと寒かったんで!」
ほかほかのココアで手を暖める。
後ろの席にあったブランケットをぶっきらぼうに体に巻かれて発車する。
「ありがとう…ございます…いつも優しくしてくれて」
ぽろっと本音がでる。
そういうと運転しながら頭ぽんぽんされた。
優しい…
「衣替えしないとなァ…」
「今度の晴れの日にしましょう!」
※※※※※
「飲み会?」
暖かい夕飯も平らげて寝る前の支度もしてベットに入る。
実弥さんの腕枕は頼もしくて、しかも頭撫でてくれるからすぐうとうとしちゃう。
「…まだ返事してないんですけど…高校バレー部のラインで久しぶりにこっちにいる人達で集まらないかって…」
「…」
無言の実弥さん。
「男は」
「たぶん、いると思います…」
「…あいつは…」
あいつ、たぶん七海先輩だよね
「まだ返事してないですけど…来るかなぁ」
「…」
「高校以来なんです…会うの」
「…」
「後輩の子とかも来るみたいで!」
「…」
「顧問の先生もわざわざ地元から来て下さるんですよ!」
「…」
「…一次会で必ず帰ります!駄目でしょうか?」
おそるおそる寝ながら実弥さんを見上げるとふぅーーっと息を疲れた。
「……一次会で帰ってこい。迎えにいく。」
「ほんとですか!!」
「久しぶりなんだろ?楽しんでこい」
嬉しくて実弥さんのパジャマにしがみついて顔を擦る。
そのままぎゅーーーっと抱き締められて、足を絡めてくる。
割とお互い甘えん坊だな…て思ったりする。
上は長袖、下は短パンの2人。
ごつごつした男らしい足とぷにぷにの私の足。
肌寒いからもう毛布をだした。
暖かい毛布の下に素肌の部分があって気持ちいい。
すりすりと絡めていると困ったように笑う実弥さんからおでこにキスされた。
甘い甘いキスが降ってくる。
end
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