ひまわりに落ちる 32


「「え?結婚することになった?!」」

色々あった週末が終わり、またいつもの平日がやってきた。
昼休みに先輩と佐藤さんを呼び出し、結婚することになった旨を話す。

「おめでとう!煉獄さんいいやつだよ!大事にしないとタケちゃん、バチ当たるからな!」
「え?佐藤君タケちゃんの彼氏会ったことあるの?」
「この前会ったんですよ!」
「え、ずるい!私にも会わせなさいよ!」

上司にも報告をし、それと合わせて私の両親への挨拶のため1週間ほど休みをもらいたい旨も伝えると「マツさんは有給もたくさん残ってるからじゃんじゃん使っていいよ!」と言ってくれた。


杏寿郎の方も周りの人達に報告をしたらしい。みんなからそれぞれ祝福の連絡が私にもきた。

そして、私の両親にも挨拶をしに行き、無事にお許しと婚姻届の署名をもらった。



ーーーー



そして月日が少し流れ、とうとうその日がやってきた。


白を基調とした部屋、鏡の前で座る私。

そこにドアをノックする音が聞こえてきた。

「はい。どうぞ。」
「タケ、準備できた…か…?」
「待たせちゃったね。どうかな?」

入ってきたのはシルバーのタキシードを着た杏寿郎。

「タケ…」
「な、なに?」

「綺麗だ。本当に、綺麗だ。」

杏寿郎の目に写ってるわたしは白のウエディングドレスを着ている。

そう。今日は私たちの結婚式。


杏寿郎がこちらに向かってくる。
そして座ってるわたしの前に跪いて手を握ってきた。

「タケ…これからも俺はタケを大切にする。俺と夫婦になってくれて、ありがとう。」
「こちらこそ、お嫁さんにしてくれて、ありがとう。」

「一生、大切にする。一生、そばにいてくれ。」
「はい。」

おでこを合わせ、お互いに笑い合う。


「煉獄様、そろそろお時間です。ご案内いたします。」

「「はい、わかりました。」」


今まではお隣さんで幼馴染だった。
そしてお付き合いが始まった。
彼氏彼女になって、
お互いにすれ違うこともあった。
でもちゃんと仲直りができた。

杏寿郎と、幸せになる。

杏寿郎と、家族になる。

ひまわりのように明るい、元気な家族を営んでいく。




「幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も、死がふたりを分かつまでお互いを愛し、慈しみ、貞節を守ることをここに誓いますか?」



「「はい!!!誓います!!!」」






happy end!!!!!






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