11.
いつの間にか寝ていたようで目が覚めるとすっかり世間は暗くなっていた。
のろのろとベッドから降りて冷蔵庫にあるお茶を飲む。
そして投げ散らかしてたカバンからスマホをとり、画面を見る。
「うわ、やば…」
不在着信 松田陣平 15件
メッセージ 不死川先生
メッセージ 胡蝶先生
メッセージ 松田陣平
折り返しした方がいいのだろうか。
少し躊躇ってしまい、ボタンを押せずにいるとインターホンが鳴った。
モニターを見てみると、サングラスをかけてる松田くんの姿。
玄関に向かい、解錠し、ドアを開けるといないと思われてたのか「うわっ」という声が聞こえた。
「突然悪い…少し、いいか?」
「どうぞ…」
そういえば昔一度ウチで研二とその同期たちが酒盛りしたよな…だから家を知ってるのか…
2人ローテーブルを挟み向き合って座る。
……
…………
先に口を開いたのはサングラスを外した松田くんだった。
「今日の、昼過ぎ。都内の複数箇所にに爆弾が設置されてると連絡が入って俺らは分かれて出動したんだ…
俺や他の班が解体したのは所謂“ダミー“と言われるすぐにでも解体できるようなやつだった…
ハギの行ったところ…あの高層マンションにあったブツが本命で…俺らが応援に到着した時にはハギ達が解体しようとしてたところだった。ハギがタイマーが6秒で止まったままって言ってた…だけど突然、起動し始めて…
一斉退避となったのに間に合わなかったんだ…」
「じゃあ…やっぱり…研二……死んじゃったって……こと…?ここには、帰ってこないの…?もう二度と、会えない…の?」
「爆発した後に消防と確認に行った……何も残ってなかった…」
目の前の松田くんが泣いている。
「悪りぃ…助けてやれなくて……」
「なんで松田くんが…あやまるのよ…悪いのは…犯人なんだから…」
「俺が、犯人を…絶対捕まえてやる…」
そのあと、研二のお葬式や納骨などの話を聞き、松田くんは帰っていった。
「また連絡するから…タケ…お前、ハギの後を追おうとするなよ…」
11. darkest
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