02.






なんとか休みをもぎ取ることができ、
とうとうやってきました、温泉旅行!





「どうぞごゆっくりお過ごしください。失礼いたします」
「ありがとうございます」



お宿にチェックインし、仲居さんからご飯やお風呂の説明を受け、注いでもらったお茶を飲んでふぅ、と一息ついた。



「いい感じのお宿でよかったね。古くもなく綺麗だし」
「流石伊達班長オススメの宿だけあるわ」
「伊達さんってこんなところ知ってるんだね」
「そりゃ彼女持ちですから?その彼女ときたことあるんじゃねえのか?」



色浴衣を着て手を繋いでお宿の周りを散策する。温泉地なだけあり、家族連れやカップルが多い。
お土産物屋さんに入り、職場用に適当なお菓子を買う。


「研二も職場になんか買ってく?」
「いや、俺はいいや。1人だけ温泉旅行なんか行きやがってって周りにボコられるかもしれねーし」
「え、それ大丈夫なの?」
「冗談だって!陣平ちゃんにくらいは買っていこうかな」
「これなんかどう?ご当地ストラップ!スマホケースにつけてもらえないかな?」
「いいんじゃね?それにしよう」




買い物を終えて部屋に戻り、備え付けられてる露天風呂に2人で入る。



「あ〜やっぱ大きい風呂はいいな〜ゆっくり足伸ばせるし」そう言う研二の顔を見つめてしまう。


火照った頬、毛先から滴る水滴…


「何ジロジロみてるんだよ。タケちゃんのエッチ」
「は、はぁ?!見てないし!!そっちこそジロジロ見ないでよ!」
「え〜しょうがねーじゃん。見たいものは見たいんだ」
「そんなのり…ンッ…」

「理由になってません」って言おうとする私の唇を研二の唇が塞いだ。


何度も何度も繰り返されるキスに頭がぼーっとしてきた。やばい、のぼせる。

「け、けん…じ…っのぼ…せる…」
「悪い悪い。そろそろ上がるか。続きは後で、な」


頬にチュッともう一度キスをされ、研二は風呂場から出て行った。



「なんなのよ。あのキザやろう…」







02. kiss




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