きみを苦しめるのは誰?


悪夢にうなされやすい体質の私は、私の指が遊雅の身体に食い込む夢を見た。


「きゃあああっ」

はぁ。はぁ。


遊雅に吸い込まれていく。
儀式次元の存続は、望めない。

「ゆ…が」

「ボク以外の名前を呼ぶ事を許した覚えはないけど?」

「ユーリ。べ、別に関係ないでしょ」
「凄い冷や汗。早く着替えて。ボクが紅茶を入れてあげるから」

ガタガタ。身体はまだ小刻みに震えている。
自分はいつからこんな臆病になったのか。

「瑠歌の全てはボクのもの。きみを苦しめるのは、誰?」

優しく甘い声が耳元で囁いた。
心なしか、涙がこみ上げてくるのがわかった。

「ゆ…ー、が」


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