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怖くて握り返せなかった


幾度も差し伸ばされた手を掴むのすら怖かった


希望、期待、未来しか見えていないその手を私が掴んでいいものなのか







「私には勿体ない」


結局、掴めなくて、でも無理やり掴んでくれて、それはやっぱり握り返せなくて


最後には手を離すことしかできなかった



手を離したら後は落ちていくだけ

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