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0416
Mon

鳩羽つぐ


「おねえちゃん」
少し日が落ちてきて、もう子供は帰ってしまった静かな公園。そこでわたしはブランコに座っていた。今日も叱られちゃったな〜とか、晩ご飯何にしようかな〜とか、あの子に会えるかなとか。ふわふわと空中を見つめていたら、彼女の声が聞こえた。
「つぐちゃん。おかえり」
「ただいま、おねえちゃん」
きこきこ、古びたブランコがいびつな音を立てる。彼女はたぶん、小学生。名前以外は自分のことを話してれなかったから、正しい年齢もわからない。わたしとつぐちゃんは誰もいない公園でブランコに揺られる仲間なのだ。それ以上でも、それ以下でもない。
「おねえちゃん、かえらないで」
つぐちゃんがわたしの方を向く。ボルドーの瞳が私を見つめる。ゆらゆらとブランコみたいに揺れる瞳。こんなに幼い子をひとりにして帰路につけるほど、わたしはひどくなれない。このいびつな関係はいつまで続くのだろうか。