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0416
Mon

鳩羽つぐ


ぽつぽつと雨がガラス窓に打ち付けられて音を立てた。明日提出する課題をやっていたら、いつのまにか最終下校時刻に近い時間になっている。カバンの中から折りたたみ傘を取り出して開く時、外に焦げ茶色の傘が見えた。ふらふらと小さな傘を揺らしながら歩くのは、見知った顔の女の子。
「こんにちは、おねえさん」
「どうも」
いつも雨が降ると焦げ茶の傘とともに現れる不思議な少女。名前は知らないけれど、駅前の人気のない路地へと姿を消すのはよく見ていた。長靴が雨を弾いていく。水たまりに自分の顔を移したり、傘をくるくる回して水滴を飛ばしたり。年相応の行動をする彼女について行けば、もう駅はすぐそこだった。
「またね、おねえさん」
「ばいばい」
焦げ茶の傘は家が密集した細い路地へと消えていく。あの子はどこへ帰るのだろうか。