地雷は踏まない(その3)
新「機嫌なおったか?なまえ」
「?なおってるよ、元から」
新「そりゃねえな。今朝のおめさんのキレっぷりは見事だった」
「なにそれ嬉しい」
新「いや褒めてないぜ?・・でもさすがに昼飯の時もこっち来なくて、尽八たちへこんでたぞ?」
「・・・だって!気分じゃないもん!」
新「!そ、そうか(今日はキャラがぶれぶれだな)」
頬をわざとらしく膨らませたなまえはあまりみたことがない表情で珍しいなと思った。午後は個人練なので案の定なまえは俺の後ろについてきた。いつもは尽八が連れていくんだけどなあ。そういうわけにもいかず、気まずい空気が流れた部室は少し不憫だった。
「昼ごはんは黒田たちが一緒に食べてくれたし!!幸せ!」
新「うん見てた」
「拓斗は手繋いでくれたし!!真波はへらーって笑ってるだけで可愛いし!クライマーたちは可愛い!!しかし尽八を除いて」
新「え、手繋いだ?、」
「はあ〜尽八がいなかったらクライマーのところ行ったんだけどなあ。・・・あ、いやスプリンターが嫌なわけではないよ?泉田可愛い可愛い、」
平坦の道を歩きながら移動している。なまえはバインダーを持っていて、時折それをうちわのようにして扇ぐ。いつもより浮き沈みの激しい彼女の気分を刺激しないように、とりあえず話しを聞くだけ聞いて合わせたところでなまえの機嫌が良くなるわけでは無い。
新「でもそろそろ着いちまうぜ部室」
「うーん」
新「もれなく靖友たちもいる」
「じゃあみんな帰るまで部室入らない」
新「多分なまえが戻ってくるまで帰んねーぞ?、あいつら」
「・・・なに、隼人は私にどうしてほしいの?」
新「そんな顔するなって。とりあえずさ、話し掛けてやってくれないか?無視がいちばん堪えるらしい、」
「・・・んー」
新「、な?」
「・・・もー仕方ないな。私の心の広さに免じて許してあげる」
新「ん、さっすが」
それでもなまえは結局こうしてくれるんだが。なんとなく彼女も気まずい空気が既に面倒くさくなっていたんだろうと思う。扇いでいたバインダーを止めて前髪を整え始めたなまえは、やっぱり可愛い。
新「おめさん、やっぱ可愛いな」
「なに?いまさら」
新「、ヒュウ」
昼休憩が終わって俺の後ろにひょっこりついてきたなまえに少し優越感を感じたのは、今日は誰にも言わないでおこう。
−−−−−
泉「新開さんなまえさん、お疲れさまです!」
「「っす!」」
荒「!(やべえ、帰ってきた)」
東「(荒北!なまえ来たぞ!)」
荒「(っせ!見てわかんだろ!)」
新「おつかれ。尽八、靖友」
東「お、おう・・おつかれ隼人、」
荒「おつかれさまァ・・」
「・・・尽八タオルもらうよ?荒北も、」
「「おっ、!??」」
「・・・いいの?」
東「あっお願い、しま、す」
「はーい」
福「・・・!」(かなりの驚きを示す福ちゃん)
(ことあと仲直りしました、めでたしめでたし)