雨が星に変わるとき
「もう貧血は大丈夫か?」
「うん、ありがとうヒース」
「べつに」
「照れてるでしょ」
「はぁ!?なわけねぇだろ!」
「わぁ、ちょっと!」
部活が終わって俺の家で少しのんびりしてから#name1#を送り届けるのが日課になっていた。俺のベッドに横になりながらからかってくる#name1#に馬乗りになって両腕を掴む。やめてと暴れる#name1#をおとなしくさせる為にキスをしてやる。ビクリ、と体を固まらせるのは付き合った頃からの癖で徐々に深いキスにしていけばそれも自然と治ってくる。
いつも#name1#に触れるたびに愛しさを感じる。絶対何があっても守りたい、大切にしたいと思う。
ずっと、好きだったから。巴と付き合ってた時からずっと、ずっと。巴が羨ましかった。忘れ物をして部室に取りに行った時、まだ残っていた#name1#と巴が抱き合ってキスをしてた。
そんな嫉妬に狂っていた俺だけど、今は俺の隣にいてくれる。
告白をした時、巴の代わりに利用してくれてもよかったんだ。側に居られるならそれでいい、と思った。でも付き合ってみればちゃんと一人の男として俺を見てくれて、#name1#の彼氏としてもっと好きになって欲しくて頑張ってた。
「...なぁ、お前はずっと俺の側にいろよ」
「どうしたの、いきなり」
「返事しろよ」
「...ん」
「ばっ...!何してんだよ、」
「返事はキスでしてあげたほうがいいかなーって。あれ、ヒースくんお顔が真っ赤ですよー?」
「うっせ...そんなん、お前からキスされたらヤベェに決まってんだろうが」
ふーん、と興味のなさそうに俺を見ながらいう#name1#と目が合って自然と重なる唇。
そろそろ#name1#を送らなければならない時間だ。もっと触れていたいけど親に心配をかけさせる彼氏ってのはいけないから腕を引っ張って、起き上がらせて家を出た。おじゃましました、と#name1#が言えばダイ姉ちゃんと、ショー姉ちゃんが2人揃って、また来てね、と。
ヒースったらいつも#name1#ちゃんの名前呼びながら抱き枕に抱きついて寝てるのよ、とか、ヒースはこんな見ためだけど甘えん坊さんだからね、とか、ああだのこうだの言いやがってうるせぇと怒鳴れば、やっと退散してくれた。というか、名前呼びながら寝てねぇし。後者は否定できねぇけど。
外はもう真っ暗で街灯がぽつりぽつりと等間隔であるだけだ。手を繋いで送り届ければまた明日ねと手を振った#name1#に返事をして、心中で愛してる、なんて言ってみた。
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