トイズバレー鉱山

リーガルの案内で鉱山に到着した。が、出入口のガードシステムが破壊され暴走ししていた。
それなら更に壊して入ってしまえばいいと、ガードシステムを完膚なきまでに破壊してやった。

「……乱暴な者ばかりだな」
「……すみません」

リーガルが唖然としているのを聞いて、レイラはついつい謝ってしまった。

内部を見てリフィルがそわそわし始める。

「この鉱山の機械は、随分頑丈なのね」
「ここは元々古代の採掘場だ。機械も、その当時のものを使っている」
「なんだと!! 古代の遺産を保存するどころか、浪費しているというのか!」

リーガルが解説するとリフィルは怒りだし、その変異にリーガルは目を丸くした。

「ま、まあそのようなものだが」
「冒涜だ! こんなことが許される訳がない! 責任者を出せ、責任者を!」
「す、すまん」

何故かリーガルが申しわけなさそうに謝っていた。

「こういう時の先生は、真面目に取り合うのは疲れるだけですよ」

レイラは苦笑しながらも、とりあえずそう教えておいた。
リーガルは機械の仕組みに明るかったり、内部の構造をきっちりと把握していたり、鉱山について妙に詳しい様子だ。

「何で、そんなに詳しいんだ?」
「……この鉱山で働いたことがある」
「ふ〜ん。あんたが、鉱山でねぇ……。そんな訳ないでしょーよ」

ゼロスが呆れたように一蹴した。

「ゼロス?」
「いやいや、こっちのことよ。ささ、行こうぜロイドくん! かーわいいプレセアちゃんのために」

ゼロスはリーガルのことをどこかで知っているのだろうか。答えてもくれそうにないし、気になるが仕方ない。

岩を爆破したり、途中に罠として設置されていたナプルーサ・バキュラを破壊したりして何とか奥の抑制鉱石の保管場所へ辿り着いた。貴重な古代遺産を派手に壊したことにリフィルは落胆していたが。
保管されていた中から抑制鉱石を取り出す。

「やったね、ロイド。これでプレセアを助けてあげられるね」
「ああ。あとはこいつを加工するだけだな」

とはいうものの、ちゃんとした要の紋にするにはドワーフでなくてはならない。ただ、まじないを刻むだけでも代わりにはなるらしい。
プレセアを戻しさえすれば、後はダイクかアルテスタにきちんとしたものを作ってもらえればいいという所だ。
準備は整った。一刻も早くプレセアを元に戻してやるべきだ。皆はオゼットへと急いだ。

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