12月 クリスマスローズ
草木が枯れ落ちる寒い季節。
寒くて花の少ない時期に、一重のバラに似た花を咲かせるあなたは、別名「冬の女王」。
冬の“色”のなくなる世界に、柔らかな白い花で彩りを添えてくれるあなたは、まるで真っさらなキャンバスに描かれた、たったひとつの絵の具のようで。
雪に埋もれながらも力強く咲くあなたは、ひっそりとわたしたちを見守っていた。
***
今日は12月の半ばの木曜日。
わたしの花屋の定休日。
そして、今わたしがよそよそしく立っているのは『調査兵団本部』の入り口の前。
わたしがここに立っているのは、数日前の出来事のせい。
それは、先日ハンジさんがわたしのお店を訪れた時のこと・・・
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「ミーナ、久しぶり!」
「わぁ、ハンジさん!突然でびっくりしました!」
「エルヴィンと“皇帝ダリア”を観に行ったんだって!?」
「あ、えと・・・」
「照れなくていいよ。エルヴィンからも聞いてるよ、ミーナと来年結婚するんだ、ってね。」
「は、はい・・・その節は、お世話になりました・・・」
まだ結婚するだとかそんな実感も湧かないのに、人にそう言われるととても恥ずかしくて、なんだか俯いてしまう。
だけどハンジさんはお構いなしに、嬉しそうに続ける。
「本当だよ!エルヴィンの誕生日にここへ来るように言ったのも私、皇帝ダリアを調べるのを手伝ったのも私、ミーナにはお礼をしてもらわないと。」
そう言ったハンジさんは、にまにまと私の顔を覗き込む。
そして、何か良い事を思いついたかのような悪戯顔でわたしに言う。
「今度の店の休みにさ、調査兵団まで来て欲しいんだ。
もうすぐクリスマスだろ?
いつも張り詰めてる調査兵団の兵士たちにも、たまにはプレゼントしたいと思ってね。
兵舎の玄関ホールにでも、ミーナお勧めの花でも飾ってよ。
・・・と言うのは建前で、兵舎にエルヴィンに会いに来るミーナ・・・なかなか滾るねー!」
そう言うとニシシとハンジさんは笑う。
「そんな、茶化さないでください!」
きっと真っ赤な顔で反論しているであろうわたしに、ハンジさんは続ける。
「とにかく、次の木曜、ひとまず私に会いに来てね。
よろしく頼むよ!」
そう言って、ハンジさんは帰って行った。
そんなわけで、クリスマスらしく、赤いバラとヒバの葉を抱き抱えて、調査兵団本部の入り口を行ったり来たりしているわたし。
ハンジさんに言われたから・・・
と言うのもあるけれど、ちょっぴりエルヴィンさんの仕事をしている姿を見れるかもしれないと思って足を運んでいるのも、あながち嘘ではない。
いつも外でしか見かけないエルヴィンさんは、いったいどんな風にお仕事をしているのかな?
そんな事を考えると、心が踊らないわけがない。
・・・とはいえ、調査兵団の兵舎の入り口には、たいして人影もなく、受付らしき所も見かけないし、どのように入れば良いのかもわからない。
明らかに場違いなわたしが、ズカズカと無断で入る訳にもいかないし、ただひたすらどうしたらよいものかと、入り口付近をウロウロとする他なかった。
「真っ赤な薔薇!どなたかにお届けですか?」
「ひゃっ!!」
不意に背後から声を掛けられ心臓が止まりそうになる。
振り向くと、調査兵団の兵服を着た小柄で可愛らしい女性の兵士が、新聞紙で包んだわたしの抱える花を覗き込んでいた。
一見幼そうに見える彼女だけど、でもきっと歳はわたしとさほど変わらない?と思わせるような落ち着きを装っていて、この人ならきっとハンジさんのところに案内してくれるかな・・・と思い、事情を話してみることにした。
「あ、あの、調査兵団の方ですよね?
わたし、近くの商店街の花屋なんですけど、ハンジさんに頼まれて兵舎の玄関ホールにお花を飾るように言われてるんですが、ハンジさんっていらっしゃいますかね?」
そう問いかけると、彼女はふーんと人差し指を顎に押し当てて少し考えた後、突然答える。
「そしたら、案内しますね。」
そう言うと、嬉しそうに無邪気な笑顔を向けてくれる彼女は、わたしの手を引き兵団本部の中へと足を踏み入れた。
まず最初に、“お荷物重いでしょ?”と声を掛けられ、玄関の隅にお花の束と小道具を纏めて入れた手提げカバンを置かせてもらう。
身軽になったわたしを見て満足気に頷きながら、再び彼女はわたしの手を引く。
「どこから案内しようかな、やっぱり食堂?」
「え?」
興味を持つのは、普段どんな食事をしてるかだよね?と、訳の分からないことを呟く彼女は、一体どこを案内してくれようとしているのか。
わたし、さっきハンジさんを訪ねて来たって言ってなかったっけ?
そんな疑問が脳裏に浮かぶ。
「あら、マリスちゃん!休憩?」
気付けば辿り着いていた食堂。
食堂カウンターの前にやってくれば、調理場でせっせと働く食堂のおばさまに声を掛けられる。
マリスさんって言うんだ。
そんな事を思いながら、食堂のおばさまに愛想良く話しかけるマリスさんはとてもにこやかで、おばさまもまた彼女の事を気に入っているんだろうなと思わせるような仲良さげな態度に、わたしも自然と頬が緩む。
「お客様に敷地内を案内してるの。
ねぇ、昨日の絶品お手製スイートポテトはもうないの?
ここの味の良さを自慢したくて!」
「やだ、言うね〜、マリスちゃん。
実はまだ少し残ってるよ。ほら持っていきな!」
そう言うと、黄金色に輝くスイートポテトをわたしたちに手渡し、おばさまはご機嫌に手を振る。
ありがとね、とこちらもご機嫌に応えるマリスさんは、受け取ったスイートポテトを嬉しそうに一口頬張った。
「ラッキー!やっぱりまだ残ってると思ったんだよね。
あなたが一緒だったから、昨日のスイートポテトまた頂戴できた!」
ルンルンと嬉しそうにスキップしながらわたしの前を歩くマリスさん。
あれ?
スイートポテトが食べたくて、わたしを食堂に案内したの?
呑気に鼻歌を歌いながら先を歩く彼女に、そんなよこしまな考えが過ぎりつつ、次はどこに行くのだろう?と恐る恐る後ろを付いて歩く。
それから辿り着いたのは、沢山の資料が揃えられた書庫に、怪我をした時にお世話になる医務室、応接室に談話スペース・・・
色々なところを案内してはくれるものの、一向にハンジさんの気配は感じられない。
やっぱり、ちゃんとハンジさんの所に案内してほしいと伝えるべきかな・・・
そう思い、口を開く。
「あの、わたし、」
「生活感ある場所・・・と言えば、お風呂場?」
突然振り向いたマリスさんは、再び人差し指を顎に押し当てて、何か考えているようで。
その真剣な表情に、思わず口を噤んでしまった。
こっちこっち!と、またもや手を引かれながら、マリスさんに引きずられるように先を急がされる。
次に着いた先はお風呂場。
「こっちが女湯で、こっちが男湯。
それから、廊下を挟んで向かいは洗い場になっていて、洗濯も出来るようになってるよ。
うっかりさんのパンツとか落ちてたりしてね!」
そんなことを得意気に説明してくれるマリスさん。
一体、わたしは何の説明を受けているのだろうか・・・
そう思い、意気揚々語ろうとするマリスさんに申し訳なく思いながら案内を断る。
「あの・・・、わたし、お花を飾りに・・・」
「あれ?興味なかった?」
兵団本部の前で花を抱えて立っていただけのわたしに、兵士の生活感溢れる場所を案内してくれようとするマリスさん。
だけど、自分の案内に特に疑問を抱いている訳でもないようで、本気で“おかしいなぁ”と、わたしの態度に不満気な様子で。
いや、確かにね、エルヴィンさんがどんな所で生活してるんだろうかとか、気にならない訳ではないんだけど、初対面のマリスさんがわたしのこと知ってる訳ないし、どうしてそんなにわたしに兵舎を案内してくれようとしてるのか・・・
ちょっとわからない。
「で、あなたは誰に会いに来たんですか?」
突然投げ掛けられた質問に、足元がぐらつくような気がした。
やっぱり、最初にハンジさんに会いに来たって言ったのは、通じてなかったのね・・・
一気に訪れる溜息をそっと飲み込んで答える。
「ハンジさんに、」
「じゃなくて。」
少しムッとしたような表情のマリスさんは、続ける。
「だって、お花を生けるだけなのに、ワンピースなんておかしいじゃん。」
あら。
そう言えばわたし、今日休みだし・・・と思って、いつもの作業着とは違うお出掛け用の装いだった。
偶然エルヴィンさんに会うかもしれないし・・・
なんて考えてたのが、こんな初対面の人にまでバレちゃってるような気がして、一気に顔に熱が集まる。
「で、誰に会いに来たんですか?」
折角ならその人探しに行きましょうよ?と赤面中のわたしの顔を覗き込みながら、満面の笑みでそう言うマリスさん。
「調査兵団の兵士に恋するお花屋さん。
だけど兵士は日々の訓練や壁外調査で忙しく、なかなか会えなくて。
堪らなくなって兵団本部まで会いに来ちゃった!って感じ?
やだー、ときめくー♡」
まったくもって悪気もなく、とても親しみ深く楽しそうにしているマリスさんを見ていると、なんだか元々友達だったような気がしてきて、つい言葉が溢れる。
「えと・・・エルヴィン、団長に・・・」
やだ、いつの間にかわたし、彼女のペースにすっかり乗せられちゃってる。
「なんと!」
ポツリと溢したわたしの言葉に、大袈裟過ぎるほどのリアクションを付けて、マリスさんは驚く。
いや、無理もないか。
だって自分の上司、しかも兵団のトップの人に恋い焦がれてるだなんて、恐れ多いったらありゃしないわけで。
加えて、こんな町のしがない花屋の娘ときたもんだ。
やっぱりわたしなんかがエルヴィンさんの隣に釣り合うような存在になれるなんて、無理があるんだわ・・・
そう思い、小さく溜息を吐いて俯いた。
「団長、恋人いたんですね!」
再びわたしの耳に飛び込んできたのは、嬉しそうに話すマリスさんの声。
思わず顔を上げると、まるで自分のことのように赤らめた頬に両手を当てて、照れたようにもじもじと身体をくねらせるマリスさん。
「やだ、なんであなたが照れるんですか!」
「だって、謎が多くてミステリアスな団長のプライベート、しかも恋人の存在だなんて、そんな素敵情報、照れないはずないじゃないですか!」
「でも、恋人・・・ってほど頻繁に会えないし、それにわたし、自信なくて・・・」
何わたし初対面の人に相談事持ちかけてるんだろ。
けど、こんなこと相談できるようなお友達なんて、そう言えばわたし、いなかったっけ。
「自信ないの?なんで?」
びっくりしてるー、と真顔でわたしの不安なんてお構いなしにそう言うと、マリスさんはわたしの目をじっと見つめた。
「だって、いつもわたしばかりが楽しんでるみたいで。」
「でも恋人って名乗れるくらいなら、好きだって言われたことあるんでしょ?」
「や・・・まぁ、それは、そう、だけど・・・」
恥ずかしい告白をいとも簡単に口にされ、それを純粋で真っ直ぐな瞳で聞いているマリスさんを直視できずにいると、ぷぷっと吹き出す声と共にテンション高く叫ばれる。
「きゃー!団長、好きだって言うんだ!
あの仕事鬼畜な鬼上司が?
なのに自信ないの?」
恋ですねー!とそれはそれは楽しそうにするマリスさんに、もうほんと“からかわないでください”と言いたくもなったけど、でもどこか憎めなくて、ただひたすら、わたしは口を尖らせてマリスさんが落ち着くのを待った。
というか、エルヴィンさんって、仕事鬼畜な鬼上司・・・なの?
わたし、優しく微笑んでくれるエルヴィンさんしか知らないから、意外というかなんというか。
でもそうだよね。
壁外調査に出掛ける時のエルヴィンさんの顔付きなんて、ピリッと張り詰めていて、とても声を掛けられるような状況じゃないもの。
いつもここ(調査兵団)ではそうなんだろうか・・・
「ねえ。それなら、団長室に連れてってあげますね!
あ、もうすぐお昼だから、やっぱり食堂の方がいいかな?」
マリスさんは、ちょっと拗ねてたわたしにそう声を掛けると、優しい笑顔でわたしの手を取り、来た道を引き返していった。
マリスさんに手を取られて廊下を進んでいる最中。
窓の外ではチラチラと白い粉雪が舞っているのに気付く。
と、その先。
冬には珍しい艶やかな緑の葉っぱの中に、俯くように控えめに白い花が咲いているのが目に付いた。
「あ、ちょっと待って!」
マリスさんに引かれていた手を咄嗟に振りほどき、近くのドアから外に飛び出してその花の元へ駆け寄る。
その花の名前は『クリスマスローズ』。
花の少ない冬の時期に、バラのような可憐な花を咲かせるから、この名前が付いたって聞いたっけ。
市場で見かけて仕入れることもあるけれど、この背丈の短い、少し俯き加減に咲く花姿に、いじらしさを感じずにはいられない。
「自生してるの初めて見た!」
「こんな所にお花なんて、気付かなかった。」
「クリスマスローズって言うの。可愛らしいでしょ?
薬として利用されることもあるみたいだから、『いたわり』『不安を和らげて』など気持ちを落ちつかせてくれるような花言葉が付いてるんですよ。」
寒さにも負けずじっと耐え忍ぶような花姿に、柔らかく包み込んでくれるような優しさが溢れていて、なんだかとても心に沁みるような気がした。
「ふーん。」
一緒になって花の前にしゃがみ込みながら、私の話を横で聞いていたマリスさんは、興味深そうにクリスマスローズの花をまじまじと見つめていた。
「ミーナ、そこにいるのか?」
突然、背後から聞き覚えのある安心感のある低音の声が聞こえてきて、胸がドキリと音を立てる。
振り向くと、廊下の窓から外を覗き込むようにしているエルヴィンさんと目が合う。
偶然会えたらいいな・・・
なんて考えてたけど、いざ実際会えてしまうと、なんだか急に恥ずかしくて。
でも、心はとっても嬉しくて。
思わずニコリと満面の笑みで答えた。
「えへ、来ちゃった。」
プチリ・・・
横で小さな音がしたと思ってそちらへ目を移すと、クリスマスローズを一輪摘み取ったマリスさんが、それをわたしの目の前に差し出す。
「これ、あなたにぴったりだからあげるね。」
「え?わたしにぴったり?」
「うん。団長のクリスマスローズですね。」
突然のことに驚いてしまって竦んでいると、マリスさんは無邪気な笑顔をわたしに向けて立ち上がり、窓越しのエルヴィンさんの元に歩み寄っては何か耳打ちする。
その一連の流れがなんだか柔らかで、思わず見惚れてしまう。
「じゃあね、ミーナさん!また遊びに来てね!」
そう声を掛けられハッとすると、気付けばマリスさんは足早にその場を去って行った。
一体なんだったのだろう・・・
最初から最後まで、不思議な人だった。
ただ言えるのは、のほほんとしてるようで観察力が鋭くて。
だってわたし、結局名前を名乗ることもなかったのに、最後
『ミーナさん』・・・って。
手渡されたクリスマスローズの花を見つめながら、呆然とそのまましゃがみこんでいると、エルヴィンさんはそっとわたしの隣に歩み寄り、マリスさんの居た場所へしゃがみ込む。
そして、同じようにそこにしゃがみ込んだ彼は、クリスマスローズではなくて、わたしの顔を覗き込んだ。
「玄関ホールに、君のカバンと花が置いてあったからな、まさかと思って探してたんだ。
来るなら言ってくれれば良いものを。」
突然、大好きな人の顔が目の前に現れて、思わず肩を竦めた。
「あ・・・ごめんなさい・・・
ハンジさんにお花を頼まれてたんだけど、敷地の入り口でどう訪ねたら良いのか彷徨っていたら、偶然出会ったマリスさんが色々案内してくれて。」
「あぁ、そう言えば、ハンジも君を探していたな。
ところで、マリスとは何を話してたんだ?」
「え?何って特に・・・
あ!今ね、このクリスマスローズの話をしてたの。」
「そうか・・・」
それだけ言うと、エルヴィンさんは何か考え込むように、足元に咲き誇るクリスマスローズの花首を一輪持ち上げ、その花を覗き込む。
いつも俯いているような格好のクリスマスローズ。
その花首が持ち上げられると、清楚な白い花びらの中に潜む黄色い中心が花の深みを増し、なお一層の可愛らしい表情になって顔を出す。
「エルヴィンさんこそ、マリスさんに何を言われてたの?」
「いや、たいしたことではないよ。」
そう言うと、エルヴィンさんはクリスマスローズから手を離し、そっとわたしの頬を撫でた。
わたしの頬を撫でるエルヴィンさんの大きな手が、優しくて温かくて。
その手を包み返すようにわたしも手を添え、擦り寄るように瞳を閉じた。
心地よいその温もりは、わたしの心も満たしてゆき、果てしない幸福感でいっぱいになる。
ぐっと緩くその手に力が込められると、温かくて柔らかい感触が、頬だけでなく唇も覆う。
少し期待していた感覚は、チリリと胸の奥を熱くさせ、込み上げる愛おしさに頬に添えられた手をギュッと握り締めた。
ほんの数秒のできごと。
なのに、時が止まったような特別な時間。
そっと解放された唇は、そんな時間を名残惜しく思いながら、粉雪の舞う冷たい空気をゆっくりと吸い込み、と同時にエルヴィンさんの心地よい香りが鼻腔を掠める。
「ミーナ・・・」
囁くような小声で名前を呼ばれて目を開けると、目の前に広がるのはエルヴィンさんの優しい笑顔で。
わたしの感覚全てを奪うかのように、彼はわたしを抱き締めた。
マリスさんがエルヴィンさんに耳打ちした言葉・・・
後日。
気になって気になって、何度も尋ねてみたけれど、やんわりとはぐらかしながら結局教えてはくれないエルヴィンさん。
クリスマスローズの花を見かける度、いつも思い出す彼女はとても柔らかで。
不思議な人だったけど、なんだかまた会いたいなと素直に思った。
『似てますよね。真っ白で何色にでも染まってくれそうなとことかも。』
そんな彼女が、あの時まさかエルヴィンさんにそんなことを言っていたなんて、わたしには知る由もないのだけれどね。
【12月 クリスマスローズ FIN】
花季 -hanagoyomi-