朝からドッと疲れた気がする。デュースは重い瞼をまたたかせた。だがその目はほとんど開いておらず、瞳の半分以上は隠れてしまっている。しょぼしょぼと瞬きしている動作から眠気と格闘している事がありありと伝わってくる。
鏡舎を通りデュースは校舎ではなくオンボロ寮へ向かう道に逸れた。石畳の階段を下りながらデュースは欠伸をかみ殺す。そんなデュースとは裏腹にすがすがしく晴れた空。快晴である。
――オンボロ寮、その名の通り酷く古く老朽化の進んだ建物。外見からして如実に分かる。
いくら何でも人が滞在することになった以上、外観はともかくとして建物内部はある程度整えられているだろう。昨晩デュースが監督生を送りそのまま帰ったのはそう考えたからでもあった。……その考えも数分後には裏切られるのだが。
「……すまない、こちらにエースが来ているだろう、引き取りに来た。…………って本人が来たか。さ、帰るぞ。流石に勉強道具は取りに行かないとマズいだろう」
「ゲ。デュース……ってか引き取りにって何だよ。オレは犬か猫か子どもか!」
「まあ大差ないだろう」
「あるわ!」
ギィ、と軋んだ音を立てて開かれたオンボロ寮の扉。勢いよく出てきたエースと軽口を交えながら帰寮を促す。そして、何気なしに彼の肩越しに建物の内部を見たデュースは絶句した。
人が歩いた跡の見えるくらい埃の被ったままの床、踏み抜かれた床板、蜘蛛の巣だらけの天井、無造作に転がっている足の折れた椅子。およそ人が住める環境には思えない光景。
その瞬間、デュースの脳を駆け巡ったのは様々な疑問と推測だった。掌にじわりと嫌な汗がにじむ。
(……学園長、やっぱり気付いて無いんじゃないか、これ。流石に教育者が女性に対してこの対応をするってのは考えられない……はず。いやでも男だと思っていたとしても所々床が抜けているような場所に……? ああけど…………いや、それよりもまず今は、コイツをどうにかしてからだな)
あまり彼女に深く関わらないようにしよう、確かにデュースは昨晩そう考えていた。だがいくら何でもこの惨状を目の当たりにして放っておけるほど薄情では無かった。特に過去生では弱者を背に庇うような立場であることも多かったため少しばかり敏感なのだ。自分が弱者だった場合も同じくあったが。
この場に居ない監督生と目前のエースの対応、二つの選択肢。デュースは迷わず目の前の彼を優先させた。エースをおとなしくさせ納得させなければ本題に注力できない。そう判断したためだ。
「さてエース、少し話をしようか」
「うぉっ!?」
突如としてカッと目を見開いたデュースを間近に見てエースは数歩後退った。何コイツ怖い。
「他の寮生、それから寮長本人から聞いたぞ。寮長のタルトを盗み食いしてユニーク魔法をくらったんだって? 夕飯を食べそこねて空腹だったのは分かるが、流石に擁護できないぞ。盗み食いは、というか食べ物の恨みは恐ろしいんだからな」
「うるせーよ」
むすっと表情を曇らせたエースがそっぽを向く。そんな彼に念を押すようにデュースはどの世界にも共通して言える事を告げるのだ。それはそれは低い声で。
「…………食べ物の恨みは、本当に、恐ろしいんだからな」
なお、デュースはかつて恨んだ側である。
やけに感情のこもった忠告。ジトリと据わった目に見据えられてエースは居心地が悪そうに身じろぎした。はぐらかすように言葉を選んで口を開く。
「寮長、まだ怒ってた?」
「んー、そうでもない、か? ああでも起床時間を守れなかった数名がお前と同じように首を彩られていたな」
「全然そうでもなくねぇじゃん! めっちゃ怒ってるじゃん!」
「あれが通常運転なのかもしれないぞ?」
「あれがぁ!?」
エースは心底信じられないと言わんばかりに声を上げた。それもそうだろう、通常運転で規則を破るごとに魔法封じをされるなんて考えたくもない。
二人のやり取りに騒がしさを感じたのか、それとも単純に目が覚めて起きてきただけなのか、どうやら監督生も起床したようだ。トントンと階段を下りてくる音がする。
「おはよう監督生。コイツを引き取りに来た。悪いな」
「あ、デュースくんおはよう」
浮かない顔で降りてきた監督生の顔が僅かに明るくなる。その様子をさりげなく観察したデュースは気付かれない程度にその双眸を細めた。
この環境下で充分な睡眠が取れているとは思えないが、昨日よりは顔色が良い。多少なりとも回復できたようで何よりだ。エースの隣……ではなく斜め後ろに立ち止まり彼女は首をかしげた。
「デュースくんが来たし、エースくんは寮に戻るんだね?」
「あー教科書とかの荷物取りには行くけど、どーすっかなー。寮長の機嫌良くないっぽいし、謝っても許して貰えなかったら今日も泊めてくれ、って感じ」
「……ハハッ」
乾いた笑いをこぼした監督生の顔には影が落ちている。表情もどこかぎこちない。対してエースは全く悪びれる様子も見せずに後ろ頭を掻いた。あわよくばと連泊をほのめかす言葉、冗談とも取れるがもしかしたら本気かもしれない。デュースの眉が顰められる。
「あのなぁ、いくらなんでも昨日知り合ったばかりの女性が寝泊まりしてる場所に押しかけた上にそれは無いだろう……」
出会って一日しか経っていない異性が、鍵も掛かるかすら危うい居住に押しかける。余りにも非常識な行動だ。
男子高校生同士ならば何も言わなかった。だが現状を正しく把握してしまっている以上、見て見ぬ振りは出来なかったのだ。デュースの中で、前世や他の過去生においての女性性がむくりと顔をもたげる。言葉尻が伸びたのは呆れや言葉に出来ない焦燥のせいだろう。
そんなデュースの指摘に対するエースの返答と言えば。
「女性? 誰のこと言ってんだよ、ここ男子校だぜ? 女性なんて居るわけないだろ。それに、このオンボロ寮に居るのは元から居たゴーストと監督生とグリムだけ。……まさかお前ゴーストのことまで女性扱いしてるわけ?」
これである。デュースは片手で顔の上半分を覆うと天を仰いだ。昨日の時点でまさかと思っていたがやはり監督生の性別に気付いていなかった。
――なぜエースが気付かず、デュースが気付いていたのか。それは人種差による容姿の見られ方や感覚の違いによるものが原因だった。
デュースは過去生の内に日本人として生きた経験が複数ある。前世、前々世の他にも何度か。故に価値観や感覚が西洋だけではなく東洋のものも併せ持っていた。
東洋人は若く見られがちだ。いや、「若く」と言うよりも「幼く」の方が表現としては近いかもしれない。四十代の男性会社員が外国に出張した折に酒場で身分証明書の提示を求められた、なんて話もあるくらいだ。真偽の程は定かではないが。
そして、小さい子どもというのは性別を間違われる事が多い。成長途中のため、筋肉の発達、声、体格などの性差的特徴がほとんど見られない。そのせいだ。多くは髪型や服装などで判断されているような感覚がある。中性的な装いで幼少期を送った者ならば、性別を間違われるという出来事を多かれ少なかれ体験しているのではないだろうか。
今回彼女が見舞われた性別認識の齟齬。要約するならば「西洋文化に近い世界観の中で彼女は幼く見られすぎたあまり性別を勘違いされる」という現象である、と。それがデュースの中で確立されつつある仮説だった。NRCが男子校であることもそれを助長させる要因の一つだろう。闇の鏡の判定基準はよく分からないが。
訝しげに眉を顰めたエースを前にデュースは右手を顎に当てて思案顔を歪める。どう説明したものか。思考を一巡させ、ひとまず監督生が女性であることを主張することにしたのだった。
「……どこからどう見ても監督生は女性だろう。失礼だぞエース」
そう、過去生の日本人感覚からすると彼女はどこからどう見ても女性なのだ。大きめな服のせいで身体の輪郭ははっきりしないが、顔立ちや細々としたパーツを見ればすぐに分かる。
「は? はぁあ? んな冗談面白くないって、なあ監督せ、い……?」
エースは斜め後ろで立ちすくんだままの監督生を振り向き、そして徐々に動きを止めていく。予想だにしていなかった相手の様子にガツンと頭を殴られたような衝撃を覚える。
目端に涙を浮かべて狼狽える彼女の姿。困惑と歓喜が入り交じったような表情でデュースを見上げていた。心臓の前で右手を左手で包み込むように握りしめている。祈っているようにも見えるポーズに、デュースは余程彼女が追い詰められていたのだと悟った。
「な、何で分かって……」
「あー、顔つきとか、体つき? 筋肉の付き方と骨格とか、って言えば分かるか? 明らかに監督生を見て男って言うのは無理がある。…………あ、今更だけどコイツにバラしちゃ駄目だったか? 事情があって性別を隠さなきゃならないとか、そういうのだったりする?」
状況を鑑みても要らぬ心配だとは思うが、一応確認をしておく。その方が彼女も安心だろう。いざとなったらエースを説得すればいいのだ。
なお手段は問わない。
「全然そんなこと無くて、その……少ししか話してないけど、学園長も私のことどう思ってるのか、分からなくて」
「そうか」
案の定デュースの予想は大当たり。全くもって嬉しくない。
どうにも感情の整理がつかない彼女、落ち着いた様子のデュース。二人の会話は細々と続いていく。しばらくしてエースはようやく硬直が解けたらしい。のろのろと力無く右腕を上げると彼女を指さす。だが口を小さく開閉させるだけで言葉が出てこない。物言いたげな目でデュースを見やり、たっぷりと時間を掛けた後、ポツリと呟くように確認の言葉を吐き出した。
「………………マジで?」
「マジだ」
端的なデュースの返答にエースの顔からザッと血の気が引いた。脳裏を駆け巡るのは自身の行いだった。ここ数年で一番のやらかし。タルトを食べたせいで首輪をはめられた不満も憤りもどこかへ吹っ飛んでいくような衝撃を覚えた。
「スミマセンデシタッ!!」
「ひっ」
「こらこら監督生が怯えてるから。少し勢いを落としなさいね」
ガバッと九十度。いや百度くらい頭を下げてエースは最大限の謝罪を監督生に示す。
この世界において女性は大切に扱われる。世界柄というやつだ。とはいえ限度無くちやほやするわけでは無い。女性は皆プリンセスという扱い、それも正しくない。人間として当然の扱いをしているだけなのだ。
性差による身体のつくり、構造、力、その差異は大きい。体格は小さく筋力の発達も男には劣る。故に脆い。その差をきちんと把握し、見合った配慮をしているだけなのだ。加えて、女性の多くは子を成しこの世界に新たな命を産む。勿論そうでない者も居るが、それもまたその者の選択である。
出産というのは母子ともに命の危険を伴う。たとえ魔法が存在する世界でも出産に付随するリスクを完全に排除することは不可能。下手をすれば後遺症を伴うこともあるし、命を落とすこともある。出産時は問題無くともその後の肥立ちが悪く本人の自覚が無いまま状態が急変し、町医者や救急車の到着が間に合わず手遅れになることだってある。
だが、魔法に、医療に、絶対は無い。
命がけで次の生命を産み繋いでいく。そのリスクを背負うのは決まって女性だ。そして産まれてくる赤子だ。男性が出来るのはただ祈り見守ることだけ。
――だから皆、この世界の人間は女性と子どもを大切に扱うのだ。
とは言ったものの、これがこの世界での当たり前である。意識などせずとも誰もが自然に行う行為であり根強い思考。デュースは過去生の記憶に別の世界軸が幾つか混ざっているせいで余計に「女性が大切にされている」と感じている。実際は生物学的な配慮を踏まえて一人の人間として扱っているだけだ。
法に触れ、罪を犯したとして、女性だからと減刑されることはない。当然のことだ、まともに一人の人間として扱っているだけなのだから。
閑話休題。
つまり、昨日のエースの行動というのは中々に良くない対応のオンパレードであった。監督生がエースの考えていた通り本当に男ならば何も問題は無かった。だが現実は無情。監督生は女性である。更に言うなら魔法が使えない非力な女性。エースが簡単にできることもその細い両手両腕で懸命にちまちまとこなすしかない。そんな彼女を揶揄した上に百枚もの窓ふき掃除をなすり付け、知らなかったとはいえ化け物の巣窟へと連れ回し、更にはオンボロ寮に押しかけた。この世界の男にあるまじき行為。デリカシーの欠片も無い。
勢いよく頭を下げたままのエースは内心でだらだらと冷や汗をかいていた。いや、実際に嫌な汗が手や背に滲んでいる。
「悪いな監督生。色々思うことはあると思うんだが、とりあえず今度オンボロ寮の掃除を手伝わせるからこき使ってくれ」
「え、でも」
「これ以上コイツを情けない男にしてくれるな、ってことだよ。あー、あれだ、男としてのプライド的な、沽券に関わる的な感じって言えば納得できるか?」
「そういうものなの?」
「そういうもんだ」
そんなデュースと監督生の会話に助けられエースはゆらりと頭を上げた。その表情はどこか拗ねたようにムスッとしている。
「……監督生の手伝いをするのは全然良いんだけどさ、お前に決められるのは何か違ぇ気するんだけど」
「へえ? 今のお前に口答えできる権利があると思ってるのか」
「…………思いません」
俺と違って気付いて無かったのに? そう言外の圧力を感じてエースはスッと目をそらした。どうしてこうコイツは妙に逆らえない威圧感を醸し出すことがあるのだろうか。
「それにしてもひどいな。衛生環境も良くない。……監督生大丈夫か? ハウスダストっていうかカビとかダニとかのアレルギーとか持ってたりはしてないか?」
「ないよ。……ない、けど」
デュースの問いに監督生は小さく首を横に振った。声がどんどん小さくなっていく。宙を漂う埃が差し込む日の光を反射してチカチカと視界に瞬いた。
「埃ばっかりで、カビの臭いがする毛布で寝るの、本当はイヤっ」
口をへの字に曲げて、今にも叫びだしそうな感情を抑えた様子の監督生が呻いた。その様子にエースが情けなく眉を下げる。
だろうな。彼女の切実な嘆きを聞いたデュースは深く頷いた。過去生のいずれかで野営に慣れているデュースだが、このカビと埃と湿気のコンボは遠慮したい。下手をすれば人体に影響が出てくる。
「学園長が持ってきてくれた毛布、あったかいけど一晩でカビ臭くなっちゃって」
「とりあえず監督生の寝る部屋だけは生活できるように整えるか……」
顎に手を当てデュースはどの術を使って片付けを済ませるか算段を立てる。魔獣のグリムは特に強く不快に感じているわけではないようだが、監督生は人間であり更に言うなら女性である。生活環境は早々に整えるに越したことは無い。
思案顔のデュースの足もとで呆れたようにグリムが口を開いた。
「部屋はある程度片付いたからオレ様は全然平気なんだゾ! 掃除するならココとか廊下とかをしろー! そもそも監督生、軟弱すぎるんだゾお前」
「獣は黙ってろって!」
慌ててエースがグリムの口を塞ぐ。監督生に配慮したのもそうだが、デュースの鋭い眼光がグリムを捕らえていたことに気付いたからだ。今にもマジカルペンを振り下ろしそうな様子で見下ろしている。
「デリカシーの欠片も無い野郎は黙ってろ」
「もががっ」
グリムの耳がへにゃりと下がり吹き出る炎の勢いが失せた。あーあ、と言わんばかりの表情でグリムを見下ろしてエースは口を尖らせぽつりと呟く。大きな顔をしているがデュースだって監督生をこの状態のオンボロ寮の掃除をすることも無くそのまま帰しただろう、と。
「ってか気付いてたんならデュースが昨日片付ければ良かったじゃん」
尤もに聞こえるこの主張についてもデュースは言いたいことが山のようにあった。主に学園側の、いや正確には責任者の対応について。
「それはさっき俺自身も思ったさ。でもなエース、監督生にこの場所を滞在場所として提供したのは、学園長だ。……一応仮にも魔力の無い人間を埃だらけの場所に放置するとは思ってなかったんだよ。それも、女性を」
これである。
オンボロ寮は既に学園長であるクロウリーがある程度人が住める環境に整えているものだとばかり思っていたのだ。外装はともかくとして。この惨状を知っていたならデュースも昨晩何もせずにハーツラビュル寮に帰ったりはしなかった。
アッ、とか細い声を上げたエースはそろりと顔を動かしデュースと顔を見合わせる。
「…………あのさあ、オレ嫌な予感がすんだけど……」
「…………奇遇だなぁエース、俺はずっとヤな予感がしてた」
「学園長、気付いてないんじゃねぇの?」
「おそらくな」
「ダメじゃん」
「本当にそれ」
「「はあぁ」」
どちらともなく盛大な溜息をつく。
監督生の前でエースが両手で頭を抱え、デュースは片手で目元を覆った。グリムはなんだこいつ等、と言わんばかりの目で二人を見上げている。
「ってか、優秀な魔法士の学園長が気付かないとかある?」
「男子校だし、フィルターがかかって女性の可能性を考えてないんじゃ無いか?」
「あああああもうどうすんだよ」
エースはわしゃわしゃと頭を掻きむしって喚いた。正直なところデュースも内心は同じ気持ちだった。知らずうちに溜息がこぼれた。
全体の状況を確認しようとデュースがオンボロ寮の中に足を踏み入れる。瞬間、さらに増して鼻を突く埃とカビの匂い。ギシリと踏みしめた床が軋んだ。感覚で僅かに床が凹むのを感じてデュースの眉が顰められる。一瞬だったが床下にゾワリと総毛立つような気配を感じたのだ。
「……とりあえず今日の放課後まとめて掃除しに来る。悪いな監督生」
「本っ当にゴメン監督生……後で挽回させて」
「エースはしばらく魔法が使えないから手作業だし良い反省になるるんじゃないか?」
「………………そうじゃんオレ今魔法使えないんじゃん! ああぁあもうあの暴君……!」
いつの間にやらエースの頭からは自身の首にはめられた魔法封じの首輪の存在が抜け落ちていた。それだけの衝撃だったのだ。どうにもならない苛立ちともどかしさにエースが両手で頭を掻きむしる。
呆れた顔でそれを見やりデュースは肩をすくめた。まだ一日が始まって間もないというのに前途多難である。
◇
「つーか、さっきの言い方が変態くさかったぞお前! 体つきとか筋肉とか骨格とかって!」
「失礼だなお前は」
うへぇ、と言わんばかりの表情でエースは茶々を入れる。時間差でジワジワ感じていたらしい。その横で何とも形容しがたい顔で監督生がデュースを見上げていた。日本人の表情は「何を考えているのか分からない」「感情が分からない」と言われることが多い。その類いに近い。
だが日本人としての感覚も持ち合わせているデュースが把握しきれないとなると――まさかのアウト判定だろうか。少しだけ落ち込んだデュースだった。
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2020.9.8.支部にも投稿しました
2022.1.2.別館サイトに掲載