12
雲雀恭弥side
結局僕は無傷で帰ってきた。
香耶の……おかげだ。
「雲雀君、今後も新選組に関わるとこういうことが起こるかもしれない。君は怖くないの?」
「別に」
僕は並盛の風紀を乱す奴らを排除するだけだ。
……でも。
「貴女こそ新選組の手を煩わせる僕を邪魔だとは思わないの」
「私が?」
香耶はその質問に泡を食ったような反応を返す。
「雲雀君は私の大事な弟子で友達だもの。こうして手を貸すのはあたりまえでしょう」
大事だと言われることに胸が高鳴った。
「……なら、僕が貴女を超えるまで、せいぜいそばにいなよ」
「そうだね」
今はまだ、弟子と師匠の関係を甘んじて受け入れる。
でも、僕が貴女に追いついたそのときは、貴女は僕のものになってもらうよ。
この数日後、香耶は新選組を家出してイタリアへ行ってしまう。
再会できるのは、実に四年後のことだった。