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月神香耶side
みんな大人になっていくなぁ。
なんて年寄りじみたことを言ってみる。実際年取ってるどころじゃないほどの年月を生きてるわけだけど。
とりあえず骸君は千種君と犬君とで新選組本部を離れ、別の場所に棲みつくらしい。任務が終わればまた帰ってくるって分かってるけど、寂しいな。
まぁ、綱吉君の守護者候補と言ってもまだ目を付けてるって段階らしいし、しばらくは様子見かな。
クーラーの効いたダイニングのゲームスペースで書類を散らかしながらだらだらしていると、初期設定のままの携帯の着信音が響いてちょっとドキッとした。液晶画面に視線を滑らせると、そこには馴染み深い弟子の名前が。
「もしもし。恭弥?」
『香耶、僕のトンファーを片手で止めて爆発物を持ち歩く黒いスーツを着た赤ん坊を知ってるかい?』
恭弥のトンファーを片手で止めて爆発物を持ち歩く黒スーツの赤ん坊……まさか、リボーンか?
「なにそのデンジャラスすぎる赤ん坊。心当たりがありすぎる」
『ワオ。やっぱり知ってるんだ。類は友を呼ぶんだね』
「なんだとぅ!?」
『それだけ。じゃあね』
「え、それだけ!!?」
ぶつりと電話を切られた。
って、え……ホントにそれだけを言うために電話したのかよ……。
「……ふっふっふ…よほどシバいてほしいようだね」
どうやら寂しいなんて感傷にひたってる暇は、与えられないらしい。
私は弟子の挑発にまんまと乗ってやると、意気揚々と新選組本部を飛び出したのだった。
(バーン! ガコーン!)←応接室のドアを蹴り開けてぶっ壊した音。
「きょーやー、君のお師匠様がはるばる町境から来てあげたよー!」
「咬み殺す」
「なんでーっ!?」
バトル勃発。