03

山南敬助side



「いやいやいやわかってる小太郎君? 私と一緒に来る、ということは、つまりこのなんにもない廃村に手を入れて住めるようにして、畑を耕して、食料を狩ったり採集したりして、最終的には私の趣味で自家製酒と天然温泉露天風呂作ってついでに温泉石鹸も生産する野望に手を貸す、って意味なんだけど」

「「「………」」」

なんとも欲に忠実かつ比較的小さな野心に、皆一瞬口をつぐんだ。
この地に温泉が湧き出ることはもう確信済み、らしい。さすが香耶。未来で得た知識をこの戦国時代に遺憾なく発揮してくれる。

「私はまず小太郎君がそんな生活に耐えられるか想像できないん……」

不自然に言葉を切った香耶の視線の先には、彼の武器である篭手をこれ見よがしに構える風魔の姿。
風魔がそれを彼女に……いや正確には彼女の背後に向かってひと薙ぎすれば。最終的に遠呂智の世界で作成した『斬』『風』『天舞』を付加したえげつない希少武器は、そこにあったクヌギの大木を根元ですっぱり切り倒した。


「うぬの杞憂に過ぎぬ」

「無双秘奥義で柴を刈る気かおまいは」

「クク……」

まさに混沌。
しかしあの北条に仕えた風魔忍軍の頭領といえど、365日24時間戦ばかりしていたわけではないのだろうし、この無双メンバーの中では確かに群を抜いて生活力がありそうというか……私の偏見に過ぎませんが。

「あー……香耶殿、そういう選択肢もあり?」

「うん? まぁありかな」

「じゃあ俺も香耶殿の野望に乗った」

先ほどまでの深刻な表情は綺麗さっぱり忘れた顔で、後ろ頭に手を組んだ竹中殿。人生の岐路に立ちながらなんとも軽い。

「香耶殿。私も……及ばずながらお手伝いさせてください」

真田君も表情に安堵を滲ませながら彼女に向き直る。

こうして私たちは俗世から切り離されたような土地で、ひっそり静かに……しかし確実に文化的な生活を営むこととなった。




※筆者用メモ。OROCHI2にて作製した希少武器属性付加一覧
風魔小太郎→斬・風・伸長・吸生・吸活・天舞・天活・旋風
竹中半兵衛→氷・風・神速・伸長・蒐集・天舞・天活・旋風
真田幸村→炎・雷・風・神速・伸長・天舞・天活・収斂
すべてレベルMAX

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