天雅は掴まれてない方の手で、サターンの頬に力任せな平手をぶつけた
「……………くっ!」
「ふざけんな!!……………お前なんか、大嫌いだっ!!!」
天雅はそう怒鳴って背を向け、そこから立ち去ろうとした
すると…………………
「天雅……………………アグノムのいる部屋に行くなら、この先にあるワープパネルに乗れ」
「えっ……………?」
サターンの言葉に、天雅は足を止めて振り向く
「ワープパネルの先に、ボスの部屋に続く階段がある………アグノムは、その先にいる」
「何で、俺にそんな事を教える……………?」
「さぁな………………………私が知りたいくらいだ」
サターンはそう言って自虐的な笑みを見せ、天雅に「早く行け」と促す
「ありがとう……………………でもお前の事、許したワケじゃ無いからな」
天雅はサターンにそれだけ言うと、ワープパネルの方へ駆け出した
「…………………思い切りひっぱたいたな、アイツ」
天雅が行った後、サターンは腫れて赤くなった頬を触って呟く
だがその顔は、どこか楽しげだった
「次会う時は、額では済まさないからな……………天雅」
一方、ワープパネルに乗って最上階まで来た天雅は、とある部屋の前にいた
「此処がギンガ団のボスの部屋か……………ん、どうした誠勇?」
誠勇のボールがカタカタと揺れたので、天雅が聞くと
誠勇は、真剣さと怒りの混ざった様な声で答える
「天雅様、この先にいる者の波導は…………テンガン山でゴローン達を襲った者の波導と……………………同じです」
「っ!!?」
予想外の答えに、天雅は思わず眼を見開いた
天雅はかつて、テンガン山でゴローン達の襲撃を受けた
ゴローン達は自分達の住みかや仲間を人間に襲われ、その人間を天雅だと思い、攻撃をしたのだった
しかしその時誠勇が現れ、ゴローンを襲った人間と天雅の波導が別であると言い、ゴローン達を説得したのだ
「じゃあ、ゴローン達を襲ったのは……………ギンガ団のボス」
そう確信した天雅は怒りに顔を歪め、手を強く握った
「許さねぇ………………!!全力で潰す!!!」
天雅の身体は震え、瞳は見ただけで相手を射殺せそうな鋭さを放っていた
そして大きく息を吸い、部屋の扉を開け放った
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